蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫 緑 70-7)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107072

感想・レビュー・書評

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  • 『杜子春』

    幸せとは何なのか。
    大金持ちになる事が幸せなのか、それによって大勢の人が自分を慕ってくれる、このような事が幸せなのか。
    本当の幸せとは何なのかを教えてくれるような
    非常に人間染みた一作である。

  • トロッコだけ、青空文庫で読んだメモ。
    スタンドバイミー的な物悲しさがあった。

  • BRUTUS2017/1/1号、「危険な読書」

  • 芥川が小説、随筆、童話、戯曲と、その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から、広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた。この作品群から、機智や逆説や諷刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の、少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる。

  • 夫の本なんやけど、これに入っている話はどれも面白いし特にトロッコはしゅうこが好きだと思うから読んだらいいと言うので借りた。
    子ども向け系を集めた本だそうですよ。
    トロッコは多分国語の問題とかで断片的には知っとったけど通して読んだら超絶かわいいな。ははは。
    しかし子ども向けか?て思ったのもあるし、一番最初の父とかせつなすぎるわ。

  • トロッコ
    猿蟹 桃太郎 孔雀
    三つの宝 酒虫 
    杜子春

  • 『蜘蛛の糸 杜子春・トロッコ』
    「父」「酒虫」「西郷隆盛」「首が落ちた話」「蜘蛛の糸」「犬と笛」「妖婆」「魔術」「老いたる素戔嗚尊」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「三つの宝」「雛」「猿蟹合戦」「白」「桃太郎」「女仙」「孔雀」
    解説-中村真一郎

    「トロッコ」について。
    家にたどり着いた良平の、わっと泣き出さずにはいられない気持ち。たった一人で、町まで駆けもどる時の緊張感、家々にともる灯りのほのかな温かさや人々の「どうしたね」という掛け声、寂しく緊張した場面からほのかに温かく安心できる場面への転換が素晴らしい。これほどまでに、主人公の安堵を感じることのできる小説はあまりないだろう。哀愁までも感じさせる、心の奥から温まれる作品。
    その他には、「猿蟹合戦」と「桃太郎」がだれもが知ってる童話を独自の視点で描いてるのが興味深い。桃太郎ってこんなに非条理な男だったか。

  • 解説通り、子ども向けの短編集。

    機知やユーモアに富んでいて、思わずドキドキするような展開も…。
    首の落ちた話など戦争の暗い影を描いた作品もあり、深い考察と思慮深い精神が垣間見える。

  • 日本の代表的な作家である芥川龍之介の、蜘蛛の糸や杜子春をはじめとする代表的な作品が集められています。例えば杜子春では、地獄という場面設定や無私無欲というテーマから、日本特有の仏教的な世界観が見えてくることでしょう。しかしだからと言って極端に教訓的でもなく、最後まで楽しんで読めるかと思います。一つ一つは短編なので気軽に手に取ってみてください。
    (4類 B1)

  • 小学校の教科書に載ったことのある作品を収録した短編集。
    芥川作品の入門編に最適な1冊です!

    志學館大学 : まめしば

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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