シャクンタラー姫 (岩波文庫 赤 64-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003206416

感想・レビュー・書評

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  • いまいち‥‥話の筋がとてもとてもありきたりというか面白くない。王様がシャクンタラーの記憶を失うのも唐突すぎて、え、なんで??ってなっちゃう。後で説明されるけどそれも腑に落ちないし。文化を知らないからかしらん。エロチックな描写をエロチックに書くというのは、とてもエキゾチックで好きです。
    バラモンだけどおどけ役のヴィドゥーシャカなど、解説でお勉強する本という感じ。

  • 図書館で借りた。
    何千年も前から存在する、伝説の叙事詩。インドでは劇になり、ドラマになり、アニメとなり老若男女皆知っている物語・ラブストーリー。もちろん、Youtubeでもたくさん見つかる。

    ミュージカルの台本が元なのだろうか?折々に入る「ここで退場」といった文とか、突然五七調になりスペースが入っている。そのあたりはよく分からなかった。

    前提知識があるので、物語の流れは分かったが、前提知識無しでは読めなかったかもしれない。私には難しいと感じた。

  • インドでも王様の友達に道化役がいる

  • よ、読めない…

  • (以下Wikipediaより引用)

    カーリダーサ(कालिदास)は古代インドの作家。サンスクリット文学において最も偉大な詩人,劇作家と考えられている。

    『シャクンタラー』は、インドのカーリダーサによる戯曲(正式な題名は『アビジュニャーナ・シャークンタラ』( अभिज्ञानशाकुन्तल Abhijñānaśākuntala 「思出の品により回復されたシャクンタラー」)。

    カーリダーサの戯曲としてもっとも有名であるだけでなく,サンスクリット劇の最大傑作と認められており,また西洋に紹介された最初のサンスクリット文学のひとつであった。

  • 著者:カーリダーサ(Kalidasa、4世紀か5世紀、インド、劇作家)

  • インド第一の詩人カーリダーサ(4世紀末頃)によるサンスクリット劇最大の傑作。

    プル族の王×仙女の娘シャクンタラー姫の王道えんためラブストーリー♡ コバルト少女小説にも通じるものを感じます。
    動植物に愛される可憐なシャクンタラー姫のおきゃんな二人の女友だちや、道化役の王の友人、警察と漁夫のかけあいなど、いきいきとユーモアに満ちていてびっくり。そこに神や仙女、指輪や呪詛、いろいろな不思議の要素がからんできて大変に魅力的です。
    王が狩りに追うのは羚羊、樹々の洞の巣に宿るのは鸚鵡のひな、マンゴーの実、沐浴塗香と蓮の葉扇の風、庭の孔雀……等々、異国情緒もたっぷりでうっとり!

    シャクンタラー姫の耳飾の蓮華の花粉が、風にゆられて彼女の目先を暗くしてしまったシーンは特にロマンティック(P76:第三幕の35)。
    姫がそう訴えると、王は笑みを浮べて「お差支えなければ、余が口気をもって、お目をはっきりさせて進ぜよう」と、かすかに唇の震えるいじらしい姫の顔を、二本の指でもちあげるのです(さすが後宮に百の婦人がいる王サマ!)。
    そうしていいムードになり、この機会を逃しはせぬと盛った王が、純粋な姫にくちづけしようとしたところで邪魔が入るのもお約束(笑)なのでした。

    作曲家カール・ゴルトマルク(Karl Goldmark)(1830-1935)による演奏会用序曲『シャクンタラー(Sakuntala )op. 13』(1865)
    http://www.youtube.com/watch?v=XUvPcUz53AU&feature=youtube_gdata_player

    ☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆

    (訳者による「サンスクリット劇入門」よりメモ)

    インドの詩論における重要な観念『ラサ(rasa)』(情調:作品から受ける快感)
    ※ラサは8種類
    〈情調ー感情ー色彩〉
    ①恋情ー恋愛ー暗色
    ②憤激ー忿怒ー赤
    ③勇武ー勇気ー褐
    ④憎悪ー嫌悪ー青
    ⑤滑稽ー諧謔ー白
    ⑥悲愴ー悲哀ー灰
    ⑦奇異ー驚歎ー黄
    ⑧驚愕ー恐怖ー黒
    ……サンスクリット劇の主要なラサは「恋情」または「勇武」。つまり代表的戯曲は概して「恋愛コメディー」あるいは「英雄コメディー」の部類に属する。

    サンスクリット劇の筋の仕組
    ※5つの状態
    ①発端(目的達成の欲求を起す段階)
    ②そのための努力
    ③成功への希望
    ④頓挫(特別の障礙さえ除かれれば成功する確信をもつ段階)
    ⑤目的成就

    ※5つの要素
    ①種子(筋の端緒)
    ②点滴(油の雫が水面に拡がるように、停頓したかに見える筋を進展させる要素)
    ③挿話(「旗」主筋に関係のある長い挿話)
    ④附随事件(主筋に関係のない挿話または短い挿話)
    ⑤最終の目的

    ※5つの連結(前記の5つの状態すなわち「5段階」と並行して)
    ①発端
    ②進展
    ③発展(胎)
    ④停滞(熟慮)
    ⑤大円団(=サンスクリット劇は例外なくハッピーエンド)

    ……筋の進行を助け、興味を添えるためには、夢・手紙・伝言・肖像・変装等を利用。

  • インド文学で戯曲。やはりインドの美人の表現は面白い。最終的には一旦王様に捨てられシングルマザーになったシャクンタラー姫が、記憶を取り戻した王に再び后に迎えいれられるのだが、当時にしては新しい話運びである。

  • 狩りの途中、苦行者の森に立ち寄ったドゥフシャンタ王は、樹々に水をやる若く美しいシャクンタラーを見初める。二人は愛しあい、王はシャクンタラーに指輪を与え、その心の変わらぬことを誓うが。サンスクリット劇の形式がゲーテ「ファウスト」のプロローグに影響を与えたとして有名。もっともゲーテを熱狂させたのは、他愛ない恋のたわむれを気恥ずかしいまでにリアルに現出させた、カーリダーサの筆力であるに違いない。

  •  古代インドにおいて、文学なら劇、劇なら『シャクンタラー姫』と名声を伝えられるサンスクリット劇最大の傑作。インド第一の詩人カーリダーサ(4世紀末頃)が、その最も円熟した筆を揮ったこの戯曲は、ヨーロッパに紹介されてゲーテ『ファウスト』にも影響を与えた。訳者による「サンスクリット劇入門」を付載。

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