- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003220597
作品紹介・あらすじ
パデュアの富豪の二人の娘は好対照。求婚者に囲まれたビアンカと、だれ一人言い寄る者ない勝ち気なキャタリーナ。そこへ現れた一人の若者、金持ならばどんな女でも結構と言い放ち、奇想天外な方法で「じゃじゃ馬馴らし」に乗り出した…。軽妙な言葉の応酬が冴える、傑作喜劇。
感想・レビュー・書評
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複数の登場人物が身代わりになって、どたばた喜劇が行われる。テンポがよい。駄洒落も多くて笑える。翻訳も簡潔で読みやすい。読んで楽しい台本小説だとおもいます。
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このストーリーと人物造形を喜劇として鑑賞するためには、シェークスピアの生きた当時のイギリスの社会情勢と人々の生活、そして思想とを理解し、その前提のうえで味わう必要があるように思う。
結婚という人生の一大イベントに際して、欲と思惑で大立ち回りを演じる登場人物達の滑稽さが生き生きと描き出されているのだが、それ以前に、家柄と財産を最重視する結婚観と、女性の価値を見た目の美しさと親や夫への従順さのみで計ることへの抵抗感が先に立ってしまい、素直に楽しむことはできなかった。
原文で読み、あるいは実際に英語で演じられているのを見るだけの語学力や知識がなければ堪能できない、散文と韻文の入り混じった巧みな文章構成や、古典からの引用、言葉遊びのような洒落、楽屋オチ、そしてかなり際どい艶めいた冗談をもわかりやすく巧みに伝える訳文は見事である。
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実際演劇で見てみないと分からないかも。
シェイクスピアの芸術的野心とか新しい試みとかは、よく知らないと実感できなさそう。
内容は、フェミの人が怒りそうなものです。もっとロマンスがあるものだと思ったのに… -
妻は夫の人形となるべきか。
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男尊女卑がすごい
劇中劇みたいな形をとっているけど、
そんなことをする意味はなかったと思う。 -
これ、面白いのか・・・?
じゃじゃ馬じゃじゃ馬って言われてるけど、そんなにじゃじゃ馬じゃなくて、まっとうな主張してないか、と思ってしまった時点でだめだったんですね。
現代の感覚で読むもんじゃないんだよね、たぶん。
そんないたいけな女子を、金目当ての男が自分に貞淑な妻に作り変える、というのが主題ですから。
舞台で見たりするとわくわくしそうな予感はしますね。