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- Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003221617
感想・レビュー・書評
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「ロマン主義の英雄バイロンの分身」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=B19360詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中から読むのが少々つらくなってしまった。トマス ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」で紹介されたバイロンの詩は結構好みだったのに。トマス ブルフィンチさんの選択が良いということだろうか。
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自伝的要素のつよい戯曲。異母姉と不倫の関係にあったというバイロンそのもののように、主人公マンフレッドは双子の姉妹を愛し、そして失う。ファウストよろしく、精霊や魔王を呼び出し、彼女を生き返らせようとしたり、忘却を望んだりしながら、最後まで自我を捨てようとせず、究極の自意識過剰とともに自滅してゆくマンフレッドの姿に、バイロンは自分自身を投影していたのでしょう。やはりバイロンらしく、理屈っぽい中にも非常に美しい詩的表現がちりばめられていて、頽廃的で哲学的で難解だけれど好きな小品です。
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