イギリス民話集 (岩波文庫)

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制作 : 河野 一郎  河野 一郎 
  • 岩波書店 (1991年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003227916

イギリス民話集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 岩波文庫 080/I
    資料ID 2013200160

  • お国柄のせいか、ふしぎで少し怖い感じのする話も、沢山載っているのが印象的だった。
    「ケンプのおっかあ」「もう一人分の空き」「ファーネルの亡霊」「霊を鎮める」が個人的におすすめ。

  • 資料ID:C0012198

    配架場所:本館2F文庫書架

  • イギリスの昔話といえば、ジェイコブズによって再話されたものが知られ、ここには河野一郎氏の編集で、バラエティに富んだ100篇の民話が集められている。むかし話、不思議な話、こっけいな話と大きく三つのカテゴリーに分かれ、一つ一つは短い話ながら、それぞれに味わいがある。
    むかし話には、ジャックと豆の木や三匹の子豚、トム・ティット・トット、魚と指輪…などなど、どこかで読んだ覚えがあるなじみ深い物語が多く、面白い。
    不思議な話としては、妖精話や伝承ものとしてよく知られたパターンの他、幽霊話などあれこれ。
    こっけいな話は、文字通り、人をくったようなひねりのあるお話が並ぶ。
    巻末には、それぞれの話の註釈がついて、これがまたいろいろ参考になって興味深い。

    一昔前のパソコンは立ち上がりにものすごく時間がかかって、機動する前のひとときにこうした短いお話の集まった、民話集を読んでいた…と、言って(書いて)いたのは村上春樹氏だったと思うが、そういう僅かの時間に読み継ぐのにもぴったりの一冊だと思う。
    私も一気に読まずに、少しずつ楽しみ、時間がかかりました。(笑)もっともいくつか並行して読書するタイプではありますが…。

  • 訳者の解説によれば、現在よく知られているイギリスの昔話のほとんどは、19世紀の民俗学者ジェイコブズが編纂した『イギリス昔話集』と『続イギリス昔話集』にちなんでいる。本書『イギリス民話集』は、そのジェイコブズの成果に主に基づきながら、「従来ほとんど知られていなかった民話を、古いものから比較的新しいものまで選んで」編集、翻訳されており、全100編からなっている。「むかし話」と「ふしぎな話」と「こっけいな話」の三部構成。

    お話の雰囲気はどんなものか。再び解説を引用すると次のようになる。「イギリスの民話は童謡と同じで、気まぐれ、ユーモア、突飛な空想を多分に含んでいる……幽霊や悪鬼が頻繁に登場するにもかかわらず、イギリス民話の世界はフランスの場合よりもはるかに温和のようである」(p.405)。気まぐれで、ユーモラスで、空想的で、かつ温和。これら物語の延長線上に、エドワード・リアのナンセンス小話やルイス・キャロルの物語があることは自ずとわかってくる。

    そういうわけで全体的に良い気分で読めた。有名な「ジャックと豆のつる」も収められた「むかし話」は、グリム童話との関連性が気になる。三姉妹や三兄弟や動物が登場したり、冒険、身分違いの恋が要素になっていることなどが印象的。構成が激しく類似しているのが多くある。「ふしぎな話」は、序盤では人魚と妖精が主役だったが、後半は偶然性を交えた幽霊話になって、オースター(と彼が集めたラジオ話)がふっと頭をよぎった。最後の「こっけいな話」は、ただ滑稽であった。

    まあ、何か気のきいたことを言うためには、ユングの集合的(無)意識とか「心性史」とか、そういうのを持ち出さないといけないのでしょうね。しかし巻末の作品紹介を読むだけで十分。

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