黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 (岩波文庫 赤 306-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003230619

感想・レビュー・書評

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  • 一言、言葉が難しい(笑)

    散らばる考えや意志には、自分自身と共通点がかなりありとても共感ができた。
    しかし、金魚すくいの桶の中一層目立ち大きな魚を掬った程度にしか読み取れていない様に感じる。ようは納得のゆく読み方が出来なかった。

    もう少し歳を経てから読みたい作品。積読でもよかったかも。

  • 紹介を頂いて読んだ本。1800年代前半のアメリカの小説家で、文筆だけでそ生計を立てようとした最初の小説家であるという。酒乱の父親の遺伝子に生涯悩まされ、若くして死んでしまう。以下↓に掲載の写真からも、やや狂気じみた精神状態にあったことが伺えます。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%BC

    本書はポオの有名な作品を集めたもの。「黒猫」「天邪鬼」では、まさに天邪鬼な行動に駆り立てられる人間の心理を鬼気迫る表現で描写しており、まさにポオ自身そのような衝動に悩まされ続けたのではないか、と思わされる。

    一方で、「モルグ街の殺人事件」は推理小説で、ある殺人事件なのですが、丹念な調査の結果、警察がどうしても解が見いだせない中、探偵デュパンが、そもそも「犯人はヒトである」という前提から覆して解明していくというもの。

    人は観察の結果から演繹的に捉えがち(前提を持って臨む)だが、現場を徹底的に客観視し、前提にとらわれず、帰納的に結論を導き出すこと。そのためには大胆な発想の転換と検証を恐れてはならないことを示唆しているかのようでした。


    -『あるものを否定し、ないものを説明する』-

  • 大学の課題だったから仕方なく読んでいる。ホラーは苦手なんだが。

  • 『黒猫』
    妻が飼っていて黒猫の眼をえぐり殺害してしまった男。一度は後悔し似た黒猫を手に入れ再び飼い始めた夫婦。黒猫に恐怖を感じる男。猫を殺そうとし誤って妻を殺害してしまう。壁に塗りこまれた妻の死体。消えた黒猫。警察の捜査。

    『ウィリアム・ウィルソン』
    自分と同姓同名の「ウィリアム・ウィルソン」という男に悩まされる男。一度は追放することに成功するが・・・。「ウィリアム・ウィルソン」二暴かれたカードのいかさま。

    『裏切る心臓』
    老人の遺産を狙って老人を殺害した男。警察の捜査を受けるが・・・。聞こえてくる不思議な音。

    『天邪鬼』

    『モルグ街の殺人事件』
    オーギュスト・デュパン・シリーズ

    準密室で殺害されたレスパネェ夫人親子。道に投げ出された夫人の死体。暖炉に押し込まれた娘の死体。証言者によって変わる口論の会話の謎。

    『マリー・ロジェーの失踪』
    オーギュスト・デュパン・シリーズ

    マーリー・ロジェーの失踪。一度は姿を現すが一週間後再びの失踪。川に浮かんだ遺体。新聞による事件の解説。新聞の情報によるデュパンの推理。

    『盗まれた手紙』
    オーギュスト・デュパン・シリーズ

    警視総監Gの依頼。大臣Dによって奪われたある婦人のスキャンダルに関する手紙。警察の捜査の行き詰まり。変装し大臣の家で議論を持ちかけるディパン。

  • こんな情緒不安定なのに
    ポオなんて読んで大丈夫かなと
    ヒヤヒヤしながら。

    まさに「天邪鬼」に囚われている私は
    一体何処で自由になれるのだろう。

  • モルグ街の殺人事件は犯人が意外過ぎました。
    ちょっとぶっ飛び過ぎてる。
    しかもそれが私の読んだ最初のミステリーなんだから、これは危ない。
    ミステリーってこんなんなのかー、と思った挙句、ホームズと出会うのが数年遅れてしまったのでした……。
    そういう意味では憎い本ですが、話は結構好き。
    勿論、デュパンも。
    しかしモルグ街が印象的過ぎてそれ以外の話を全く覚えてない……。
    また読み返そう。

  • 元祖推理小説といわれる本。
    動機や設定が若干弱いが、推理展開は論理的で説得力がある。
    前半の何篇かは怪奇小説。

  • ラオスの田舎町で足止めをくったので宿にあり、たまたま手に取った本。実は、さる尊敬する人が置いていっていたという面白い出会いの本。

    「モルグ街の殺人」は世界初の推理小説といわれており、主人公デュパンのキャラクターが実にクール。著者が、一気に読み切れることで恐怖や面白さが増すと主張するだけあって読みやすい。

    「何があったかというよりは、今までにない何があったかと考えるべきだ」C・オーギュルト・デュパン

    推理小説というものを避けてきた自分が初めて読んだのが、世界初の推理小説とは奇異な出会い。書かれたのが、ペリー来航前だというのだから興味深い。

    「猫を殺したから災難にあったというような因果律でものを考える弱い人間ではない」黒猫より

  • はるか以前に読了したが、タイトルは忘れない。ポーにはまっていく一冊。途中で止められない。推理の迷宮に深入りしていく面白さ。


  • おもしろかった。
    謎が解かれていく気持ちよさ、鮮やか。

    普段の生活で、推理するようになってしまった。
    デュパンはすごい。ポオはすごい。

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