- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003230619
感想・レビュー・書評
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一言、言葉が難しい(笑)
散らばる考えや意志には、自分自身と共通点がかなりありとても共感ができた。
しかし、金魚すくいの桶の中一層目立ち大きな魚を掬った程度にしか読み取れていない様に感じる。ようは納得のゆく読み方が出来なかった。
もう少し歳を経てから読みたい作品。積読でもよかったかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紹介を頂いて読んだ本。1800年代前半のアメリカの小説家で、文筆だけでそ生計を立てようとした最初の小説家であるという。酒乱の父親の遺伝子に生涯悩まされ、若くして死んでしまう。以下↓に掲載の写真からも、やや狂気じみた精神状態にあったことが伺えます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%BC
本書はポオの有名な作品を集めたもの。「黒猫」「天邪鬼」では、まさに天邪鬼な行動に駆り立てられる人間の心理を鬼気迫る表現で描写しており、まさにポオ自身そのような衝動に悩まされ続けたのではないか、と思わされる。
一方で、「モルグ街の殺人事件」は推理小説で、ある殺人事件なのですが、丹念な調査の結果、警察がどうしても解が見いだせない中、探偵デュパンが、そもそも「犯人はヒトである」という前提から覆して解明していくというもの。
人は観察の結果から演繹的に捉えがち(前提を持って臨む)だが、現場を徹底的に客観視し、前提にとらわれず、帰納的に結論を導き出すこと。そのためには大胆な発想の転換と検証を恐れてはならないことを示唆しているかのようでした。
-『あるものを否定し、ないものを説明する』- -
大学の課題だったから仕方なく読んでいる。ホラーは苦手なんだが。
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こんな情緒不安定なのに
ポオなんて読んで大丈夫かなと
ヒヤヒヤしながら。
まさに「天邪鬼」に囚われている私は
一体何処で自由になれるのだろう。 -
モルグ街の殺人事件は犯人が意外過ぎました。
ちょっとぶっ飛び過ぎてる。
しかもそれが私の読んだ最初のミステリーなんだから、これは危ない。
ミステリーってこんなんなのかー、と思った挙句、ホームズと出会うのが数年遅れてしまったのでした……。
そういう意味では憎い本ですが、話は結構好き。
勿論、デュパンも。
しかしモルグ街が印象的過ぎてそれ以外の話を全く覚えてない……。
また読み返そう。 -
元祖推理小説といわれる本。
動機や設定が若干弱いが、推理展開は論理的で説得力がある。
前半の何篇かは怪奇小説。 -
ラオスの田舎町で足止めをくったので宿にあり、たまたま手に取った本。実は、さる尊敬する人が置いていっていたという面白い出会いの本。
「モルグ街の殺人」は世界初の推理小説といわれており、主人公デュパンのキャラクターが実にクール。著者が、一気に読み切れることで恐怖や面白さが増すと主張するだけあって読みやすい。
「何があったかというよりは、今までにない何があったかと考えるべきだ」C・オーギュルト・デュパン
推理小説というものを避けてきた自分が初めて読んだのが、世界初の推理小説とは奇異な出会い。書かれたのが、ペリー来航前だというのだから興味深い。
「猫を殺したから災難にあったというような因果律でものを考える弱い人間ではない」黒猫より -
はるか以前に読了したが、タイトルは忘れない。ポーにはまっていく一冊。途中で止められない。推理の迷宮に深入りしていく面白さ。
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おもしろかった。
謎が解かれていく気持ちよさ、鮮やか。
普段の生活で、推理するようになってしまった。
デュパンはすごい。ポオはすごい。