ギリシャの踊子 他4篇 (岩波文庫 赤 430-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243039

感想・レビュー・書評

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  • 表題作の他、「アンドレーアス・タマイアーの最後の手紙」「新しい歌」「死んだガーブリエル」「レデゴンダの日記」を所収。

    おそらく、私が最初に読んだシュニッツラーはこれだったと思います。
    「ギリシアの踊り子」という表題(あるいは1986年当時250円という価格?)に惹かれたと記憶しています。
    読み始めて、でも私は最初の「アンドレーアス……」から引き込まれてしまいました。
    解説によって、作者が「醫者であり、心理學者である」ことを知って、少し合点がいったような気がします。
    ウィーン世紀末、という語も連想させます。
    同じく解説には、「短篇作家としてのシュニッツラーはよくモーパッサンに比較される」とありますが、どうお思いですか?
    わが国では今も(おそらく)、圧倒的にモーパッサンのほうが有名でしょうね、それは何故なのでしょうか。
    二人を「かりにエロチシズムの作家である」(解説より)と見るにしても、私はシュニッツラーの情趣のほうに軍配、と言いたいような気がしますけれど。
    ……、ああ、でもそれならば、またモーパッサンを読み返さなくてはならなくなります。

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