ブッデンブローク家の人びと 上 (岩波文庫 赤 433-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243312

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのレビュー。
    大好きなお家(没落)長編です。個人の努力では時代の流れに逆らえない、諸行無常をじっくり味わえます。

    いつの時代も人生は思い通りゆきません!

  • リューベックに行きたくて再読。中3以来!あの時は西洋の習慣とか食事とかがキラキラしてそちらに興味があり、途中つまらなく難しく感じたけど今読み返すと人間模様もわかって面白い。上流から見た革命の様は、考えなしに要求されて、知性もなにもない!と思える描写。(へえ、かくめいなんで。きょうわせいがほしいんで!)教科書では実感できない歴史。

  • 話が何代にも渡っている。祖父の代は実務的な成功を収めていたが、それが代が変わるにつれ、だんだん芸術的なものを好む傾向が強くなり、家としては没落していくというあらすじ。

    何代にも渡る話、というところで既に私にとってはなかなか魅力的で、自分自身にも、家系図のようなもののどの位置に自分が立っているのかを確認したくなるような気持ちがふと訪れることがあり、そういった時にこの小説の存在を思い浮かべることがある。

  • ドイツのあるブルジョワの没落までを描いた物語。幸せな一家の様子を描いた冒頭。トーニの祖父が生きていた頃の時代。しかし、没落の兆しはすでに始まっていました。

  • 上巻まで読んで挫折。新訳が出ることを希望。

  • 2009/
    2009/

    上・中・下まであるみたい。

  • 高橋義孝氏訳の短編もいいけど、読み応えのあるこちらで。1969年版から変わらず望月市恵氏翻訳なんだと驚き。

  • マンの処女長編。マン自身の生家をモデルに、19C後半から20C初頭にかけての、ある富裕な商人一族の没落の様を描く作品。一家が広壮な邸宅を買うところから始まり、曾孫世代で直系男子の血が途絶えるまでが、移り変わる社会の趨勢を背景に、きっぱりとした冷徹さとほのかな哀惜のぬくもり、そして豊かなアイロニーを込めて描かれる。傍観者的な目線で淡々と綴られる「記録」のつながりが、日常の連鎖としての“時代”を肌で感じさせてリアル。全三巻。

  • 楡がブッデンブロークに先んじるってのは、結構マイノリティじゃないのかな?世界的には絶対そう。

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著者プロフィール

【著者】トーマス・マン(Thomas Mann)1875年6月6日北ドイツのリューベクに生まれる。1894年ミュンヒェンに移り、1933年まで定住。1929年にはノーベル文学賞を授けられる。1933年国外講演旅行に出たまま帰国せず、スイスのチューリヒに居を構える。1936年亡命を宣言するとともに国籍を剥奪されたマンは38年アメリカに移る。戦後はふたたびヨーロッパ旅行を試みたが、1952年ふたたびチューリヒ近郊に定住、55年8月12日同地の病院で死去する。

「2016年 『トーマス・マン日記 1918-1921』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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