魅せられたる魂 2 改版 (岩波文庫 赤 554-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255421

作品紹介・あらすじ

最愛の息子にも母の熱烈な愛は理解されない。第一次世界大戦が始まり、アンネットは男子中学の教師として地方へ。母の愛情と権威への屈服を拒むマルクは、不安、恐怖、汚辱の巷パリに残る。一方、シルヴィは娘を不慮の事故で、夫を戦争で失う。

感想・レビュー・書評

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  • この巻はいきなり登場人物が増えて人間関係整理するのに時間がかかります。
    アンネットは母としては元より女としても意外に活躍してくれます。
    それに反して息子との関係はますます冷えて行く。子どもが無邪気で素直…というのは、もしかすると大人の幻想なのかもしれない。と、マルクを見ていると思わされる。
    アンネットは女としては可愛げのない部類だろうけど、彼女の公正さには頭が下がる。この巻の最後のシーンは感動的ですらある。

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著者プロフィール

1866年、フランスの中部クラムシーに生まれ、1944年に没する。作家、音楽史家。第一次世界大戦中は反戦論を唱え、第二次世界大戦中も反ファシズムをアピールした。文学や芸術の領域で活動するだけでなく、現代社会の不正と戦い、人権擁護と自由を獲得するために政治的・社会的論争を起こし行動した。1915年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に、大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『ベートーヴェンの生涯』や『戦いを超えて』、『インド研究』などがあり、そのほか、小説、戯曲、伝記、自伝、評論、日記、書簡などの膨大な著作がある。

「2023年 『ジャン・クリストフ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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