- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003258521
感想・レビュー・書評
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大学のフランス文学の授業で扱われたので読みました。描写が繊細。映画も一部見ましたが、とても原作を表現出来ていると個人的には思います。
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若いときの美しさは儚い あとで振り返ると歩いてきた道は全て夢のように柔らかい薔薇色で包まれているのではないだろうか。
ラストが非常に印象的だった。老いを実感しつつも遅すぎるシェリへの愛の実感がレアを醜くしていて、鼻をツンと突き上げて歩いていたような女性がみっともなく嫉妬や悲しみや疲れや愛に振り回されてしまうのが悲しく、しかしリアルだった
こんなにも胸に刺さる愛を語るフランス文学は私にとって他にないかもしれない。
そしてあとがきが非常に面白く、コレット自身についても調べたくなった。
女性が主人公な物語、かつ作家も女性であるのでフランス文学に見られる「女性の神聖化」みたいなものが見られず、欲や駆け引きで奔放に生きるレアを見て勇気が出た 純文学とは言い難いかもしれないが、美しく強い物語であったが、何かに解放されたかのように息を吐き出すシェリを見てレアはそのあとどのように部屋に戻るのだろうかと考えると居た堪れない。
文体がフランス文学らしい回りくどさや美しさが表現されていて、原文で読んでみようと思う。フランス語勉強してよかった -
光文社のものと読み比べ。続編の「シェリの最後」が岩波からしか出てなかったので、それを読むなら同じ岩波のをと思って。こちらの方が昔に訳されているのだと思うけど、だからこそなのか訳は光文社のものの方がリアの言葉遣いが気にならない。ああ、フランス語で読めたらどっちの雰囲気が近いのか感じられただろうに!分からないからのよさもあるだろうけど!
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フランス文学のなかでも特に好きな作品です。
49歳の元高級娼婦レアと25歳の恋人シェリの恋愛が美しく描かれています。フランスの恋愛小説の王道のようでいて新しさを感じさせるのはコレットがフランスでは数少ない女流作家だからでしょう。女の欲情がきちんと描かれています。
シェリの美しさには本当にため息が出る。冒頭で真珠のネックレスをねだる彼がかわいらしくて大好きです。レアも本当にいい女で憧れます。
コレットは美食家だったそうで作品中にさまざまなお料理が登場します。そういったところを見るのも楽しいかも。
続編として「シェリの最後」が出ています。 -
最後の2人のシーンが
悲しいけど素敵だと思った。 -
ラストーーー!!!
ラストーーーーーー!!!!!
見事な締めだった…。
関係が終わるところから始まるのもまた良い。 -
真珠がなす意味を見つけました。
若い青年と夫人の禁断の恋が美しくも破滅的。
カーテンがふわり風になびく春の日に、顔の青白い美青年が自分の目の前にも存在している気分になります。 -
無邪気な美しさと残酷さは紙一重。