- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003261361
感想・レビュー・書評
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上巻で既に事件は起きた。この中巻でラスコー家族が彼に期待するあまり自分らを犠牲にする姿、ラスコーの家族からの思いに対する本人感情、予審判事ポルフィーリーとの舌戦、目撃者の登場など小説としての面白さがあります。それにプラスしてのラスコーの思想展開などもあり下巻にむけて疾走している感じですかね。ソーニャとのからみで、聖書のラザロの復活の部分を読むあたりは、私の知識不足により深層までは理解できず残念な感じ。事件にしろ、ソーニャとのことにしろ、下巻での展開が気になるところ。
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上巻よりも動きは少なめだが、しっかり読書を惹きつける展開が用意されている。
今のところ主人公が1、2を争う嫌なやつだが、まあ人間ってこんなものかもしれない。 -
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上よりは読みやすかった…
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各所の結末に現れる「それは過去に決着がついた話で注目に値すべき」的な語り手の表現に物語が読み手と一緒に進行するのではなく、「定めに向かって進むだけ、主人公がどんな行動をとっても同じ運命に帰着する」と作家の表現がとても独特なものに思え、どうあがいてもスコーリニコフの運命は決して変わるものではないんだなと思わされるのがとにかく不思議でならない。
そして主人公のまだ知らない運命を思い、主人公に代わって絶望するが、主人公は今、目の前で罪から逃げきろうとしている意思もあるなんてびっくりです。
それななのに真犯人は誰?的な展開にロジオンはもしかしてアバター?これってSF?人形遣いが彼を操っている?とまで思わされ、現代でも十分に新しい展開を繰り広げてくれる一方で、少々、この物語の長さについていけてない感もありながらも、ソーニャとの場面の緊迫や、宗教のオカルト的な高揚感。そして社会主義への作者の思いも見え隠れして私の脳内は呆然。 -
感想は最終巻にて。
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どんどん展開してゆく物語に息をつけないほど。次から次へと仕掛けを叩き込んで来る。最初は読み切るまでに何日かかるかと思ったが、中巻は引き込まれ過ぎて徹夜で完読。古典の凄さを思い知った。