- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003320211
作品紹介・あらすじ
古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を集録したもの。人間として守るべきまた行うべき、しごく当り前のことが簡潔な言葉で記されている。長年にわたって親しまれてきた岩波文庫版『論語』がさらに読みやすくなった改訂新版。
感想・レビュー・書評
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何度も読み返したい古典。読めば読むほど新しい発見があるとどなたかが仰っていたが、まさにその通りかと。
学生時代に読んだ時とはまた違った染み入り方をする。 -
#論語 #金谷治 #読了
2,500年前の孔子の言葉を弟子たちがまとめた“論語“。
今読んでも共感できることが多くあります。
人を気にせず、周りの人を大切にし、謙虚に学び、実践し、また学んで、成長していく。
それが孔子の言う“仁“かなと思います。 -
常に自らの行いを反省し、己の悪を攻めてこれを取り除く。他人の悪を攻撃することがないなら、心にやましさはなくなる。これが悪を治めて取り去る工夫である。
一時の怒りに我を忘れ他人と傷つけ合い、家族に迷惑をかけるようなことになるのは大害であり、物事の大小を弁えていない。『論語』 -
孔子は、至極最もな当たり前のことを話す。
愚か者と突き放すこともある。しかし、全体を読むと、愚か者・学のない者=過ちを改めない者・学ばない者のことを指していることに気づく。
気に入った言葉トップ3
『冉求が「先生の道を[学ぶことを]うれしく思わないわけではありませんが、力が足りないのです。」といったので、先生はいわれた「力の足りない者は[進めるだけ進んで]中途でやめることになるが、今お前は自分から見切りをつけている。」』-p.113-
『先生がいわれた、「教育[による違い]はあるが、[生まれつきの]類別はない。[誰でも教育によって立派になる。]」』-p.323-
『季文子は三度考えてからはじめて実行した。先生はそれを聞かれると「二度考えたらそれでよろしいよ。[考えすぎはよくない]」といわれた。-p.98-
当たり前のことを見直させてくれる良い本だった。 -
図書館で借りて、一回貸し出し延長したのにそれでも読み終わらず、返却してからまた借りてきて、やっと現代語訳だけ読み終えた。
難しかった。謙虚でありたいと思えた。 -
・いい意味で、思ってたよりも当たり前のことが書いてある。「他人には敬意を払おう」とか「くよくよせずに、おおらかでいよう」とか「音楽って最高!」とか。
・「上司や年上の言うことは絶対!」みたいな厳格なイメージだったけど、読んでみると意外とそんなことないな。むしろ「部下にはやさしくしましょう」って言ってるし。
・隠者に論破されそうになるところがおもしろかった。『荘子』で孔子のことが「社会的すぎる真面目な奴」として扱われてる理由がわかったよ。
・読む前と後で、孔子の印象がかなり変わった。おおらかでみんなに慕われてる学問と芸術が好きなおじいちゃんって感じの人だな。 -
カタチとキモチは結びついている。「ありがとう」と言ったり、お辞儀をするのが礼(カタチ)。そこに感謝の気持ちを込めることが仁(キモチ)。仁の気持ちを持てば、それは礼に現れる。礼を実践することは、仁の実践につながる。▼仁を持っていれば、親や年長者を敬うはずだ。身近な人への愛情を他の人にも広げていくことが仁の実践。▼仁や礼を体現するような人が為政者にふさわしい。法や刑罰による統治では、人々の人間性の向上につながらない。為政者の徳が重要だ。孔子
春秋時代、周の権力が衰え、下剋上。無秩序。正しい秩序があれば、政治、文化、教育、軍事は天子の権利だが、正しい秩序がなくなると、諸侯の権利になり、大夫の権利になり、やがて諸侯の陪臣の権利となり、とても無秩序になる。孔子
君子は誰とでも協調できるが、どんな意見にも同調するわけではない。小人は人の意見に簡単に同調するが、協調しようとしない。孔子
(他から)學びて(自分で)思はざれば則ち罔(くら)し。(自分だけで)思ひて(他から)學ばざれば則ち殆(あやう)し。孔子
巧言(こうげん)令色(れいしょく)鮮(すくな)し仁(じん) 。巧みな言葉を用い、表情を取り繕う者は仁の心を欠く。
過ちて改めざる。これを過ちという。孔子
子曰わく、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず。※耳したがう(人の言葉を偏見無く聴く事が出来る)。自分の心のままに行動しても人道を踏み外す事がない。孔子
女と子どもは甘い顔をするとつけ上がり、構わないでいると怨んでくる。孔子『論語』
今かりに幼児が井戸に落ちそうなのを見れば、だれでもはっと驚き深く哀れむ気持ちが起こって助けようとする。利害損得ではない、反射的に起こる。人間の本性が善であるからだ。人間は善になる種タネを生まれながらに持っている。▼為政者は思いやりと正義にもとづいて、民衆の幸福を第一に考えるべき。そうすれば民衆は自然と服従するはずだ。▼思いやり(キモチ)と正義(仁義)のない為政者は、王である資格を失っており、討伐されるのが天の意志だ。天命が革まる(天の意志があらたまる)。革命。天子の姓が易わる(かわる)。易姓。仁と義が大切。孟子
*去る者は追わず、来る者は拒まず。
*本に書かれていることをすべて信じて疑わないなら本を読まない方がよい。
*人の言動に違いがあるのは、地位や境遇が違うからだ。
人間はまず自分の空腹を充たすことを考える。他人の空腹を優先させることもあるが、それは後から学ぶもの。人間は生まれながらにして自分の利益を求めるものだ。カタチ礼と義が大切。▼高山に登らざれば、天の高きを知らず、 深谿に臨まざれば、地の厚きをしらず、 先王の遺言を聞かざれば、学問の大なるを知らざるなり。▼青は藍より出て、藍より青し。荀子
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異民族ツングース人に滅ぼされた漢民族の王朝・北宋。漢民族の王が南に逃れて作ったのが南宋。異民族に蹂躙・抑圧される漢民族。異民族よりも漢民族の方が上だ、と言いたい。上下関係がある、と言いたい。大義名分論(上下関係)、朱子学の誕生。
朱熹の朱子学 1100年代
江戸の朱子学 1600年代 -
#3191ー14
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短く、端的に人の道理が書かれてある。そこには、人が成長したり、正しく生きたりするために大切な言葉が多くあり、納得できるものばかりである。どうして、こんなにも心に刺さるのだろうか。
「吾れ日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交じりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。」
反省しているか。自分の頭で考えて、受け売りで発言していないか。甘えている自分の心に刺さる。