ヘーゲルからニーチェへ――十九世紀思想における革命的断絶(下) (岩波文庫)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003369333

作品紹介・あらすじ

下巻ではルソーおよびヘーゲルとともに登場した市民社会、労働、教養、人間性、キリスト教のあり方をめぐる問題が論じられる。ヘーゲル哲学における世界史的な対立項の宥和という楽観的な議論が、そこに潜んでいた両義性によって革命的な断絶を引き起こし、マルクスとキルケゴールの徹底的批判をよび、ニーチェの永遠性の哲学に至る。

感想・レビュー・書評

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  • 原書名:VON HEGEL ZU NIETZSCHE

    第2部 市民的=キリスト教的世界の歴史(市民社会の問題;労働の問題;教養の問題;人間性の問題;キリスト教の問題)

  • 2017年夏期スクーリング「哲学演習」(「哲学演習Ⅱ」に充当)。

    2017/08/04 予習として速読で通読。ヘーゲルの弁証法により世界史的な断絶が生まれたと指摘し、対照的な流れとしてマルクスとキルケゴールの思想が誕生し、永劫的なニーチェ哲学へ至ったとする。ヘーゲルのジンテーゼがニーチェのいう永劫回帰だとしたらぞっとする果てだ。しかしじっさい循環的発想からわれわれは抜け出せているのか。歴史が循環をはじめてからすでに200年以上が経っているのでないか。だからこそ現代にも妥当する話題が多いのでは(市民、労働、教養、など)。講義でそのあたりも確かめられればよいなと。

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