[ 内容 ]
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宗教とは、社会における「聖」と「俗」の集団表象であり、社会そのものに根ざす力である。
デュルケムは、オーストラリア原住民のトーテミズムを考察の対象としてとりあげ、宗教の社会的起源・機能を解明してゆく。
宗教現象の研究に社会学的方法の規準を適用して、科学的基礎を与えた名著。
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デュルケムにとってトーテム集団は、宗教生活のみなずら社会そのものの原初形態であった。
彼の考察は、信念や儀礼等の宗教的側面にとどまらず、思考の基本的な枠組、時間や空間の概念にまでも拡がってゆく。
ウェーバーと並んで宗教社会学を確立し、以後の社会学の各分野に多大な影響を及ぼしたデュルケムの最後の著書。
[ 目次 ]
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序論 探求の対象(宗教社会学と認識理論)
第1編 前提問題(宗教現象と宗教との定義;原初的宗教の主要概念;原初的宗教としてのトーテミズム)
第2編 原初的信念(固有のトーテム的信念;これらの信念の諸起源)
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第2編(霊魂観念;精霊と神との観念)
第3編 主要な儀礼的態度(消極的礼拝とその諸機能、禁欲的諸儀礼;積極的礼拝;贖罪的儀礼と聖観念の曖昧)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]