- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003725061
作品紹介・あらすじ
『宝島』で知られる作家スティーヴンソン(1850‐1894)。詩人のヴィヨンを主人公にした最初の短篇「その夜の宿から」、「水車屋のウイル」、そして南海を舞台にした晩年の摩訶不思議な話「壜の小鬼」と「声たちの島」まで、寓話、ユーモア物、奇譚など、散文の文体を徹底的に追求した作家が織り成す多彩な短篇7篇を精選。
感想・レビュー・書評
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ホラー、コメディ、寓話などバラエティに富んだ短編集。どれも面白いのだが個人的には人の一生と死を抽象的かつ幻想的に描いた「水車屋のウィル」が一番のお気に入り。
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面白くなかったわけではないものの、どこか物足りない。
語り口は非常になめらかで筆者の腕を感じさせられたが、私はそこからもう一押し欲しかった。
やや話が抽象的に感じられるものも多かった気がする。これという一つのテーマを、ぐいぐい書ききった方がよかったのでは、と感じた。 -
「その夜の宿」「ねじれ首のジャネット」「壜の小鬼」が面白かった。
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スティーブンソンの短編集。新訳?
面白いんだけど話に入り込むまでにちょっと時間がかかる。
導入が読みにくいのは多分自分の知識不足もありそうだ。
シェイクスピアとか歴史とかのイギリス知識階級的な常識が足りない。
それでも気づいたら引き込まれている。
外国のものなのに「怪談」という言葉がしっくりくる話。
哲学やら禅問答のような話。
民話を解釈しなおしたらしい話。
色合いは一定しないけれどスティーブンソンだなあという雰囲気は常にある。