東西書肆街考 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004200871

感想・レビュー・書評

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  • 神保町の歴史に関する現在紹介される際の種本の一つ。関西方面の古書店に関しても江戸時代からの歴史も解り、内容の濃い新書。現在は、絶版ですが手に入れやすい。

  • 2012/6/1読了。
    1979年の岩波新書。京都と東京神田神保町の書肆街形成の歴史について、京都は室町時代、神保町は明治からその成り立ちと変遷を説き起こす。
    特に神保町は僕が毎日通っている職場の街でもあり、とても興味深く読めた。明治36年、大正10年、昭和14年、昭和22年の神保町古書店地図が載っていて、これを見ると昔は今と比べ物にならないほど古書店が多かったことが分かる。神保町だけでなく水道橋の駅の方まで古書店街になっていたり、靖国通りの北側にも露店の古本屋がびっしり並んでいたりする。その頃の神保町に行ってみたくなった。
    神保町史は街の歴史であると同時に出版業界の歴史でもある。そういう方面のトリビアも満載。例えば戦前は博文館や改造社と並ぶ大手出版社だった冨山房という会社があるが(今もあるけど)、その前身は東洋館といって小野梓が開いた出版社で、坪内逍遥や高田早苗など早稲田大学の創設者たちと縁が深かったとは初めて知った。
    昼休みの古書店めぐりの味わいを深くしてくれる好著。最近の新書とは濃さが違う。他ならぬ神保町の古書店の店頭均一棚で50円で買った本だが、この内容でこの値段は安い。

  • 2010/9/15購入
    2011/6/17読了

  • 京都と神田の本屋さんの歴史をたんたんと記している。どちらかというと、一般人が読むよりも研究の資料として価値のありそうな内容。
    本屋さんが取り扱っていた本の内容まで突っ込むとおもしろくなるんだろうなぁ。

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