四谷怪談――悪意と笑い (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004202646

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  • 四谷怪談解説書。

  • [ 内容 ]
    お岩の幽霊で知られる『東海道四谷怪談』が初演されたのは文政八年、幕藩制がその土台から腐りはじめ、あらゆる既成の秩序が崩れていく時代であった。
    鶴屋南北は、この崩壊期のエネルギーを、忠臣蔵のパロディの形をとって描き出した。
    悪意と哄笑、猥雑と醜悪の織りなす南北のドラマ世界から、崩壊期の精神とその可能性を読みとる。

    [ 目次 ]
    崩壊期の精神
    1 猥雑・滑稽・グロテスク(越境する空間;拡散的な序幕の構図;悪と色好み;地獄宿の喜劇と愁嘆;悪の絵模様)
    2 顔にかかれたドラマ(幽霊の不幸な物語;女形と悪の美;お岩の変身;被害者から加害者へ;悪の競演;恐怖と笑いの背中あわせ)
    伊右衛門は死んだか

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