日本の現代演劇 (岩波新書 新赤版 (372))

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著者 : 扇田昭彦
  • 岩波書店 (1995年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303725

日本の現代演劇 (岩波新書 新赤版 (372))の感想・レビュー・書評

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  • 安保闘争の熱を受けた60年代から、バブル崩壊後の90年代までの様々な劇団や劇作家、演出家の特徴や観客との関係、思想などを描く。60年代の「第一世代」に対しては思い入れが強く主観的で詳細、その後の世代については若干客観的に描写されている印象。

  • 日本の現代演劇の流れを知るのにうってつけです

  • [ 内容 ]
    様々な異議申立てが噴出した一九六○年代に台頭した小劇場運動は、日本の現代演劇を一変させた。
    実験精神に富み、日本的独自性を追求した唐十郎、鈴木忠志ら第一世代を中心に、つかこうへい、野田秀樹ら後続世代を描いて、新しい感性が織りなすドラマを、同時代の現実と感触の中で浮彫りにする。
    鮮明に浮上する戦後日本文化の特徴的断面。

    [ 目次 ]
    序章 小劇場運動がスタートした
    第一章 一九六○年代-第一世代の冒険(状況劇場の展開;早稲田小劇場の軌跡;運動の演劇;闘う叙情;普通の人々の形而上学;永遠の前衛)
    第二章 一九七○年代-第二世代の等身大感覚(内出血する喜劇;家族のような肖像;日常を撃つ違和感)
    第三章 一九八○年代-過剰消費時代の自分探し(始原の時間へ;活気づく女性の演劇)
    終章 現代演劇のゆくえ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 60年代の小劇場運動(状況劇場、早稲田小劇場、自由劇場、現代人劇場、転形劇場、天井桟敷 etc.)を中心に扱いつつ、70年代のつかこうへいや、80年代の野田秀樹まで、日本の現代演劇の主な成果を綴る。やはり60年代の、社会に於ける革命的状況と並行して演劇という表現空間に於いても革命を突き詰めようとする重苦しい情熱には、興奮を覚える。現代を生きる僕はそこに人間の在り方として何か真実めいたものを見出してしまう(しかし演劇の流れも、革命への熱情→敗北の屈折→屈託無き個体主義or差異の戯れ、と続くようだ)。嗚呼僕は演劇というものに何も触れていない。早くこの表現に触れなくてはと気が逸ってくる。

    「つまり、肯定して未来を謳歌できない感情のほうからしか芝居は組立てない」(鈴木忠志)

    「我々は、自分たちが否応なく位置づけられてしまうブルジョワジーの劇場、近代演劇(新劇)の秩序を承認することができず、そこではもう何ひとつできやしないと感じ、自分たちを決定的にひき剥がしてしまいたいと思う。・・・われわれは演劇とそれを構成する諸関係を変革するために、石化した運動をよみがえらせ、これに新しい意味と方法を与えざるをえなくなった」

    「今の日本は機嫌のいい芸能の文化ばかりが栄える芸術の壊滅状態にある。この文化の中で生きていて本当におもしろいか。僕はおもしろくない」(太田省吾)

  • 1960-90年のコンパクト演劇史。
    現在も活躍する蜷川幸雄氏などのベテラン演劇人の若い頃を垣間見ることができ、とても興味深かった。
    今まで自分が断片的にしか聞いたことがなかった劇団についても取り上げられており、頭の中が少し整理された気がする。今後も確認のために読み直したくなりそうなので、図書館で借りていたのだがこれから購入するつもり。
    著者の扇田明彦氏もまえがきに書いていたが、1960-70年代がメインで1980年以降の内容が薄い点が、残念だった。
    そして・・・石橋蓮司氏や緑魔子氏がいた第七病棟の劇団名の由来が、母校のすぐ近くにあった病院の廃屋病棟(旗揚げ公演の候補地)であったことにびっくり!

  • 2010/1/5図書館で借りる
    2010/1/10返却

    この本は1960年代から90年代まで、三十数年間にわたる日本の現代演劇の軌跡を「小劇場演劇」を中心にして、コンパクトな同時代得劇史としてまとめたものである。

    寺山修司門下から出発した劇作家・岸田理生も「女性の演劇」を語るうえで欠かすことができない。如月小春や渡辺えり子と違い、はじめから「女性」の視点に重心をおいて劇作活動をつづけている書き手である。

  • これ探してた。辞書的に使える。何かと唐十郎に言及してるのが、ちょっと嬉しい。

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