脳と神経内科 (岩波新書 新赤版 475)

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304753

感想・レビュー・書評

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  • 脳をコンピューターに例えるならば、五感はセンサー、神経細胞はチップであり、神経は光ファイバーである。
    コンピューターと同じように、脳も一部が壊れると、全体がシャットダウンする。

    前半のコンピューターの例えは分かりやすかったが、後半になると読むほどに難しくなった。新書は初めてだったのでもう少し易しいものにすればよかった。

  •  この本は以前同著者の『神経内科』を手に取ったときに知って、その本はあまり理解できなかったからもう少し神経について詳しい知識を得てから読もうと思っていたのだけれど、そんなことしないでなんやかんや手に取ってしまった。今回もあまり理解できなかったのだが、前回よりは読むのを楽しめた気がする。メモリーツリーにまとめたいページもあって付箋を貼っておいた。
     神経は体中に根を張っているだけに様々な病気と関係があるようで、医療分野としてどこまでの治療を目的とした科なのか正直よくわからない。

  • 生化学的な内容も含んでおり一通り勉強していると整理と確認ができ面白く読み進めることができた。しかも臨床医が書いてあるためこれから臨床に出る学生としてはとても刺激になる内容だった。ちなみに小長谷先生は基礎→臨床と専門を変えられたみたいだ。

  • 神経内科医による、脳と神経に関する病気などについて解説された本。

    語りかけるようなわかりやすい文章で、すっと入ってくる。
    お医者さんの書いた本ってそういうのが多い気がするんだけど、気のせいかな(医師が書いた本を多く読んでるからかもしれないけど)。

    けいれん、認知症等の痴呆、狂犬病等の感染症、腫瘍などなど、身近だったりそうでない病気の臨床像や原因がわかりやすく述べられている。
    体のバランスがとれない、うまく歩けないなどの症状があったら神経の異常を疑うべきってことなんだろうな。

    知識として持って置いて損はない内容でした。

  • [ 内容 ]
    字が読めない、テンカン、パニック障害、アルツハイマー病など、神経系の中枢=脳の障害は多く、むずかしい。
    それらの障害部位と原因はどこにあるのか、知識と経験にもとづいた名探偵もどきの推理力で神経内科医は診断し、治療をおこなう。
    精密であるがゆえに、細菌やウイルス、薬に弱い脳の病を解説する。

    [ 目次 ]
    1 五感のゆくえ―感覚処理
    2 脳はすべてを支配する―神経内分泌など
    3 ケイレン―テンカンとこむら返り
    4 ボケはむずかしい―痴呆
    5 狂犬病とノーマクエン―中枢神経感染症(1)
    6 狂牛病とHAM―中枢神経感染症(2)
    7 燃える細胞―ミトコンドリア脳筋症・筋障害
    8 頭の中の腫れもの―脳腫瘍
    9 スモン

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    [ 参考となる書評 ]

  • 400430475x  230p 1996・11・20 1刷

  • 神経内科で扱われる病気について、概説している本である。
    もっと一般で医療の分野に関心のある人が読みやすい本かなと期待していたが、思っていたより専門的だった。
    求めるものの違いかもしれないけど期待外れ。

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著者プロフィール

一九四九年千葉県生まれ。七九年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。専攻は神経内科学。現在、国立病院機構鈴鹿病院名誉院長。パーキンソン病やALS、筋ジストロフィーなどの神経難病を診断・治療する。医学博士、脳神経内科専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会認定医。『世界史を動かした脳の病気』『医学探偵の歴史事件簿』『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足』『ローマ教皇検死録』『難病にいどむ遺伝子治療』など著書多数。

「2020年 『世界史を変えたパンデミック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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