- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305095
感想・レビュー・書評
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ぼくのマンガは大阪大空襲と八月一五日が原点だ―子供時代、父母、先生、友人との触れあい、作品にこめた熱いメッセージを語る。マンガを読み聞かせてくれた母、作文する楽しさを教えてくれた先生、絶体絶命の苦境で助けてくれた友。彼の創作を支えたものは何か。というストーリーこの本を通して私が抱いたのは、手塚治虫も人間なんだな、ということでした。どういうことかと言うと、手塚治虫という人はしばしば神格化され、とにかく天才的で医者の免許も持ってて月に100頁を仕上げるスーパーマンである、と思われがちです。しかし、手塚治虫も他の漫画家の作品を読んで勉強しているし、医者と漫画家で迷ったりもするし、子供に対する態度を奥さんに怒られたりもする、とても普通の面を持っているということがこの本でわかりました。
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手塚治虫は、日本のアニメ、マンガ界の中では、神に値する存在です。手塚治虫がマンガを書かなかったら日本にマンガは存在しないくらいだと思います。手塚治虫は、自分の人生をすべてマンガに捧げました。こんなに、マンガに人生を捧げた人はそんなに居ないと思います。この本は、そんな手塚治虫のマンガに自分の人生を捧げたエピソードが書いてあります。是非、読んで手塚治虫の凄さを感じとってくれたら、とても嬉しく思います。
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手塚治虫さんの子供の頃にいじめられていた話などが書かれていたり、どうして漫画家になったのかが書かれています。実際に本の中にはマンガが描いていたりして面白いので見てみて下さい。
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手塚治虫没後、彼の講演記録を文章化した新書です。タイトルどおり、子どものころからのマンガとの関わり、アニメへの思い、日本の子どもたちへのメッセージなど、どれも、手塚先生らしい優しいまなざしで語られたお話とそれに関連したマンガで、とても楽しく読めました。小さいころから戦争中もずっとマンガを描き続け、デビューは戦後すぐ。「アトム」が最初、悪書として非難された(荒唐無稽すぎる、とか、科学万能で人間性を疎外するとか!!)という話には驚きました。いつの時代も新しいものには雑音が入るものなのですね。科学がどんなに発達しても人間性の大切さを忘れてはいけない、と、きっちり呼びかけられているのに。生前の手塚氏を知る人たち(妹さん、倒産の際の支援者)の話も、ご本人の口からだけではわからない生の姿を伝えてくれて興味深いものでした。手塚先生は60歳の若さで亡くなっておられたんですね。多作な方でしたので、こんなに早く逝かれたとは感じておりませんでした・・。
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手塚治虫の自伝だがマンガの方がはるかに面白い。
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▼ 100文字感想 ▼
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手塚作品の根底には「生命の尊厳」というテーマが脈々
と流れているんですね。戦争を体験した手塚さんなりの
自己表現がマンガだった。手塚さんの人間性を知れば、
より作品を楽しめそう。教育についての語りが興味深い。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■手塚治虫のテーマは「生命のありがたさ」「生きて
いてよかった」。かたくなに一つのことを取っかえ
引っかえ描いている
■合理主義の中、誰だって失敗は許されない。だから
他人の尻馬に乗るか石橋を叩く主義で世の中を渡る。
だから子どもはいくじがなく傍観するか、大人まかせ
■「赤ん坊を拝みなさい」、赤ん坊は偉い。自分が死
んだあとも世の中に生きている。つぎの時代を見る
ことができる一種の未来人なのです
■手塚マンガは、シリアスな軸とおふざけの軸、二つの
軸で成り立っている
■鉄腕アトムのテーマは、科学技術がいかに人間性を
マイナスに導くか、暴走する技術がいかに社会に矛盾
を引き起こすか。しかし10万馬力の正義の味方という
サービスが表面に出てしまい、メッセージが伝わらない -
手塚氏による講演記録をまとめたもの。マンガ・アニメに対する考え方だけでなく、子育てや人生に関する哲学についても多く語られていて、大変勉強になった。
巻末に収められている短編マンガは、なかなかイイ話。
300円。 -
前回の書籍に続き、手塚氏の努力家であることがわかった。
しかし、ガラスの地球のほうが良い。
負けず嫌いで努力家、批判されつづけても貫き通す信念。カッコ良い。
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ちょっと宗教臭い感もあり。
なんでかね。 -
こんな誇れる人生を送れる人になりたい