金融商品とどうつき合うか: 仕組みとリスク (岩波新書 新赤版 1165)
- 岩波書店 (2008年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311652
作品紹介・あらすじ
アメリカ発金融危機の影響が瞬く間に世界に広がり、地道に働く庶民にとって、将来不安は募るばかり。そんななか、金融トラブルに巻き込まれる人があとを絶たない。被害に遭わないために、まずどんな知識が必要か。そもそも普通の人々にとって「投資」とは何なのか。原点に立ち返り、「リスク」を見据えることから考察する。
感想・レビュー・書評
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世界の金融危機、身近な金融リスク◆金融リテラシーの時代◆金融知識を身につける◆金融商品を見分ける◆社会人のための金融教育
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* 読了日20180707
* 入手日20180704
* Amazonで購入した。
# 読書メモ
* さまざまな金融商品や金融機関の問題点がわかる。
* 文体はかため。
* 岩波新書の装丁は、開きにくく読みにくい。 -
ちょっと古くなってますが、コンパクトにまとまっています。今でも問題点を理解するのに役立つ。
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「仕組みとリスク」のサブタイトル。リーマンショック直後の本。オプションの説明と投資信託や様々な証券化商品のリスク、手数料を意識する重要性、金融教育の必要性などが説かれている。基本を理解するのに良い本だが、図はちと分かりづらい。
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これまた金融初心者向けの本です。
とは言え、全く金融業界に無関係な人より、金融業界新入生とかに
読んで欲しい本です。金融商品がどうあるべきか。という点も大きいので。
日本人は金融知識をもっと身に着けましょう。という話を、
世界の金融教育と比較して論じてます。
また、金融商品の売る側の儲けの仕組みなんかも書いてあります。
要するにうまい話はないし、プロの力を借りるってことは金がかかるんです。
そんなどっかで読んだ話が多かったですね。
収穫としては
モーニングスターというサイトの存在を知ったこと。
http://www.morningstar.co.jp/
投資信託の評価がされてて、参考にできます。
シャープレシオという言葉を知ったこと。
リスクの指標としてわかりやすい。
最近は重複するとことも多いが、まだまだ全然無知だなぁと思う。 -
090531
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金融とは何か。そこまでさかのぼってから説明をしてくれているので、とても親切な一冊である。個人投資家はなぜ損をするのか。その理由は、投資という行為の仕組みを知らないからだ、とのこと。売り手は善意でやっているのではなく仕事、むしろ任務としてやっている。だから、買い手をカモにしてでも利益を出さなければいけない背景がある。そういった背景を踏まえないで、言われるがままに投資を行ってしまう人が多いという現実がある。そんな現実を踏まえ、この著書は書かれている。なぜ個人投資家は、仕組みを知らないのか。それは、日本の教育課程上、金融に関する学習が全くなされてこなかったという事実に至る。ゆえに、これからの社会を生きる上で金融リテラシーを身に付けて欲しいという著者の熱意が伝わってくる。最後に、社会における金融や投資の意義が書かれている。この著書では、ベンチャー企業へお金が回ることを書いている。この説明が金融を知る上で最も大事なことだと感じる。
「ノーロード投信」と言われる、販売手数料がゼロの投資信託があるが、期中の手数料である信託報酬が割高に設定されるケースが多く、注意が必要とのこと。 -
金融商品の仕組みとそれを利用する際に必要なリスクについて
わかりやすく解説されています。
「リスク」を適切に認識できなかったために格付け信用が
崩壊したサブプライム問題のしくみや、
現在の経済社会にあふれている金融商品の現実を知るには
もってこいの本ではないでしょうか。
資産運用を始めようとする人向けの本のようですが、
そうでない人も騙されないように呼んで置くといいかも。