- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004312017
作品紹介・あらすじ
一九九〇年代以降、経済の飛躍的拡大、消費社会の到来、少子高齢化の進展など激変を遂げたタイ。「中進国」となったこの国は、どこへ向かおうとしているのか。タックシン体制をリセットする二〇〇六年クーデタ後つづく政治の動揺の着地点は?民主主義と王制との調和、グローバル化への対応に揺れる社会の実像を鮮やかに描く。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705830 -
数十年来タイを研究してきた経済学者による、主に1988年以降のタイ論。国王の威信、経済ブームと破綻、国家のCEOタックシン、消費社会の発展と中進国化、クーデターなど手堅くまとめられている。
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政治と王室。赤と黄色。気が向けば違う色のシャツも着るなんともなバランス
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中進国化したタイの選択は二つ。伝統的な社会制度・組織(王制や仏教)を強化し、タイの価値意識を尊重する「社会的公正」の道。伝統的な社会制度・組織を改革し、価値意識も変えていく「現代化への道」。
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ここ20年におけるタイの政情を描く一冊。
読み物としての面白さにはやや欠けた印象だが、
タックシン政府が目指したものと、
それがクーデターにより頓挫するまでの流れが興味深く読めた。
タックシンの生き方は個人伝記などでさらに知りたく思う。 -
タイ人にとって住居とは土地つき一戸建てか長屋だった。それがコンドミニアムで生活するようになった。
タイで経済ブームが起きたのは1988年。日本のバブルと同じだ。
タイは特定の政党が特定の地域に根付いて活動するということはない。
小売業もかなりの勢いで伸びている。セブンイレブンも世界4位。