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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004312925
感想・レビュー・書評
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前半の各国の陪審員制度の解説は、各国民の考え方が判って面白かった死刑制度の部分は、過去の歴史部分が興味深かった。アメリカとフランスの法概念の違いって、大きいんだと実感。
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主に裁判員制度と冤罪が生み出される仕組みについて書かれている。
日本に限らず、どこの国も冤罪を生み出す可能性が極めて高いという印象を持った。犯罪者として捕まったが最後、無罪の人も有罪に仕立て上げる捜査(というより操作)の有り様が克明に記されている。
そして、これだけ冤罪の可能性が秘められているのだから、死刑を含め「人を裁く」という行為は慎重に行われるべきだ、ということがよくわかった。 -
裁判は真相究明のためではなく、社会秩序維持の装置として存在する。『犯人=スケープゴート』という表現は中々に的を射るものかもしれない。はじめこそ実例を上げて説いていくが、哲学本。
答えの出ない問いへの向き合い方を考えさせられた。裁判員制度は他人事ではない今、裁判の仕組み、思想に触れられたのは良かった。