- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314943
作品紹介・あらすじ
二〇一四年、過労死等防止対策推進法成立。近年、二〇〜三〇代の青年や女性たちの間にも、仕事による過労・ストレスが原因と思われる自殺が拡大している。なぜ悲しい犠牲が減らないのか。初版を全面的に改訂し、最近の事例や労災補償の有り様の変化、歴史の検証などを新たに盛り込み、法制定後に求められる防止策と善後策を具体的に示す。
感想・レビュー・書評
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この分野の入門ではいちばん手軽でよさそう
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読んでから気づいたが、東大の有名な法律系ゼミの先生だった(確かタグが所属してた?)。
第1章で紹介される事例はかなりショッキングなので、お気をつけて。ただこうした事例や現実に起きている問題を学ぶことが、自分や友人を守る武器になると強く感じた。
知識は身を助ける。 -
大切なのは人として当たり前に持っている権利を守ること。
人が会社を生かすのではなく、会社が人を生かす場所でなくてはならない。
私たちは社会の駒として生まれてきたのではなく、幸せになるために生まれてきたのだから。 -
後で書きます。参考文献リストあり。
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電通の新入社員の自殺の原因が「過労」であるとされて、労基署が電通本社に調査に入っていく・・・・。最近の衝撃的な映像であった。
本書に取り上げられる「過労自殺」の幾つかの事例。化学プラント工事監督者、システムエンジニア、金融機関の総合職、旅行会社中間管理職、製薬会社社員、外科医、教員・・・これらは、「過労自殺」が決してブラックな一部に存在するのではなく、僕らの日常に構造的に存在する、ということを示す。第一に資本主義のある意味本質的なことであるし(著者は野麦峠の悲劇を例示)、だから強制的にさまざまな規制で命を守っていかなければならないということを後半では提起される。第二に、強欲な消費者やモンスター◯◯と呼ばれる他人には全く無関心な人々の存在・・・これについては言及はないが、過労自殺の事例の中には明らかにそれによって追い詰められていく姿も描かれている。
まず実態を知るにはいい本。 -
<内容>
グローバル化の進展にともない、企業側の過剰労働が従業員をむしばんでいる。筆者は日本で相次ぐ過労死に警鐘を鳴らし、労働者の「命」を尊重する観点から提言を行う
例:義理を欠く→パワハラ・過重労働で「もういたくない」と思ったら遠慮無く退職届を出す事
*脳障害、心臓障害との関連性が見られるのが45時間以上の残業。80時間を超えると強い心理的負荷がかかったものと想定される。
一方精神障害、過労自殺の場合100時間を超えないと強い関連性が認定されていない(基準上では)
筆者はこのダブルスタンダードを批判し、EUのような労働時間編成指令を出すよう主張