- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004318521
感想・レビュー・書評
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著者の言う「前意味論的欲動」の概念がよく分からない。なぜわざわざそんな概念を立てねばならなかったのだろうか。引用する三島の言葉、「悲劇的なもの」「身を挺している」は、なるほど三島理解のキーワードになると思える。
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「前意味論的欲動」はともかく、没後50年で出た三島本としては、手軽に読める一冊。
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三島由紀夫がなぜ自死に至ったのか
その深い理由等に興味があった
本著は、彼の作品の解説と三島自身のことについて主に書かれていた
もっと他の本も読んでみようと思う
知りたかったことは、よく分からなかったが、作品についてなかなか内容が濃く面白かった -
著者・佐藤が言うように三島の行動の軌跡を「前意味論的欲動」を軸として描くことに成功しているかどうかはともかく、幅広い爪痕を文学と社会に残した三島のコンパクトな評伝として受け取ることができる。新書というコンパクトな形にこれだけの史料内容をよく収め得たな、とその編集力(編集者の力量かもしれないが)にまず感嘆する。
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やはり三島は痛い、可哀想なひと
学生時代は熱狂したが、今は憐れにしか思わない
輪廻転生にすがるのは最後の最後にしたい
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没後50年で読んだ
三島由紀夫の生涯が分かる -
2020年11月新着図書
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三島由紀夫文学館(山梨県山中湖畔)の現館長である著者が、数々の三島文学と芸術文化(映画・演劇)、肉体鍛錬(剣道・空手・ボディビル)など、多方面での体験と思考を通して湧き出た三島の情念(欲望)を探った没後50年目の評伝です。 大正14年平岡家の長男・公威(きみたけ)が東京四谷で生まれる。16歳で三島由紀夫を筆名とし、学習院高等科を首席で卒業、勤労動員、徴兵検査を経て終戦。東大法学部卒業し大蔵省入省、退職後は作家活動に。東大全共闘との討論会、「盾の会」結成、市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地にて割腹自殺(45歳)。