カラー版 名画を見る眼Ⅱ──印象派からピカソまで (岩波新書 新赤版 1977)
- 岩波書店 (2023年6月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004319771
作品紹介・あらすじ
本書は、西洋美術鑑賞の懇切な手引きとして好評の『名画を見る眼』のカラー版である。モネに始まる近代の名画14点、そして同時に鑑賞したい絵画を多数収載。題材や技術だけでなく歴史的・思想的背景、くわえて画家の個性が感じられるエピソードを交えながら解説した。刊行より半世紀を超え、著者監修の決定版をお届けする。
感想・レビュー・書評
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名画を見る眼Iの続編、名画を見る眼II。
前作のIが、マネまでであったので、IIのモネからが楽しみで読みました。
モネを数多く所蔵している西洋美術館にいらした高階さん。この人ならではの表現があり、次にモネを見るときにはその視点で見ようと思えるヒントがあったら。
パラソルの女性も作品がいくつか存在すると知れた。
出会っていなかった画家も掲載されており、新しいトキメキがありました。
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東2法経図・6F開架:B1/4-3/1977/K
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背ラベル:723-タ-2
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取り上げた絵画の説明、画家の歴史的背景が簡潔にまとめられていて勉強になった
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外界を見る人間の眼は、習慣や約束に規制されているが、画家はこれにとらわれない新しい感覚を拓く。
まず絵画を見て読み進め、改めて観ると新しい感想を覚える新鮮な鑑賞体験。実物を見たい。
絵のリアルとは。これまでの系譜。
現実を追求した印象派が色彩分離により平面化していき、キュビズム、フォーヴィズムを経て抽象画に繋がる。色彩と造形。 -
第Ⅱ作はモネの「パラソルをさす女」からモンドリアンの「ブロードウェイ・ブギウギ」まで。驚いちゃうのはこの間が60年しかないこと。この短期間で印象派から抽象絵画まで遷移している。抽象絵画といえども突然変異で生まれてきたわけでは無いことがよく分かる。