レンアイ、基本のキ――好きになったらなんでもOK? (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008148

作品紹介・あらすじ

つき合った途端「オレの言うことをきけ」と言う彼。「好きなら相手に合わせるのが当たり前」と思う私。「恋愛って相手を束縛することなの?」「一方だけが我慢するのっておかしくない?」。様々なケースから不幸せにならない二人の関係のあり方を考えていく。デートDVに陥らない恋愛の形とは?巻末には相談窓口を付す。

感想・レビュー・書評

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  • 法律や法的な考え方を分かっていなくても理解しやすいように、言葉遣いや構成がとても練られている。ターゲットは中高生なんだろうが、大人が読んでも十分に読み応えがあり、説得力がある。

    子供だけではなく、すでにパートナーがいる大人も読む必要がある良書だと思う。

  • 好きなら、何しても許されるわけじゃない。
    男でも女でも。
    結局自分の身は自分で守るしかないわけか。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99797773

  • デートDVについて、少女漫画を例に挙げつつ、

  • ジェンダー
    家族

  • 道徳の時間に全国の中高生に読んでほしい、良書。
    だいぶ前に学校を卒業したわたしにとっても学ぶことの多い本でした。

  • はじめは、恋愛指南の本だろう、せいぜい性教育ってところかな、そんな軽い気持ちで読み始めた。
    しかし、中は全く違っていた。
    確かに恋愛指南ではある。
    ただ、こうすればモテる、愛される、そんなことではなく、「二人の関係は対等」という部分にフォーカスした本だったのだ。

    そんなの当たり前でしょ?
    そう、当たり前だから「基本のキ」なのだ。
    当たり前のことが当たり前にできているか?
    これは大人になって社会に出ても言われることだ。
    できていない人が多いから、大人になっても「挨拶はちゃんとする」「人のせいにしない」と言うことが言われるのだ。
    恋愛に関してもそう。
    基本を忘れてしまわないように、わからなくなったら相談するように、それが本書の主張なのだ。

    デートDV。
    最近よく聞かれる言葉。
    付き合っているんだから、好きなんだから、それは相手に自分の要求をすべて飲ませる魔法の言葉じゃない。
    本書ではLINEへの即レス、監視アプリ、リベンジポルノといった具体例が挙げられている。
    どちらかが嫌だと思ったら、感情的にならず、すぐ話し合ってやめる、これが「当たり前」(だけど「理想」の)関係。
    片方だけがずっと我慢を強いられるのは対等でもないし、それを強いることは愛ではない。

    暴力で人を押さえつけてはいけないという話の中でプリキュアが出てきたのはちょっと飛躍しすぎの印象があった。
    確かに言っていることは正しい。
    暴力はどんな理由でも解決法とはいえない。
    しかし、勧善懲悪ものはお話としては楽しい。
    必殺仕事人、戦隊シリーズなどなど。
    この辺りの深い考察は時間をかけて、様々な視点を得た中で論じられるべき部分だと思う。
    白黒はっきりつけられない、矛盾だらけの中から自分なりの暫定的な答えを導き出す、それが教育の役割だと思うのだ。

    話がそれたが、巻末の相談窓口一覧は良い。
    使わないのが一番いいことだが、何かの時に頼れる場所を知っておくことはきっと自分や周りの人の助けになるはずだ。

    恋愛とは相手と自分を尊重しながら作る関係だ。
    そうでなければ、それは「恋愛」ではないのだ。

  • まずもって岩波ジュニア新書でこの内容で206ページは長い。デートDVをストレートに解説するだけでも良かったのではと。タイトルもなんかひと昔前の啓発本みたく、誰が読書対象なのか。デートDV対応やジェンダー規範に縛られない生き方のキッカケになるかと参照してみたけれど、まずもって分厚過ぎて使いにくい。一方で束縛と暴力、親密な関係性と個人の自由の保障って、とてつもなく難しいコミュ力やなと改めて。予防教育て大切やけど難しい。

  • こういう本を自分が子どものころに読みたかった。
    岩波の、ジュニア新書だけど、身近にヤングアダルト世代がいる大人にも読んで欲しい。
    マンガのシーンを例に出していたりするのも分かりやすくてよいと思う。

  • 親しさゆえに、図々しくならないよう気をつけたい

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著者プロフィール

弁護士。『なぜ妻は突然、離婚を切り出すのか』 (祥伝社新書、2015年)。

「2018年 『右派はなぜ家族に介入したがるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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