- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005008315
感想・レビュー・書評
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タイトルの問いかけが気になったので読んでみました。
「いい顔」は目鼻立ちが整っていることがではないそうです。自分を向上させることに真摯に取り組もうとすることがいい顔の条件かもしれないと作者はあとがきで述べています。
顔は自分の心を映す窓であるならば、普段自分はどういう表情をしているのか、少しでもいい表情でありたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2時間あれば読める。
表情や印象は、その相手の顔だけでなく、その相手が誰といるか、どんな状況かによって受ける印象が変わる。
笑顔の女性がそばにいるかいないかで、写真の顔の表情が変わってるように見える実験写真は面白かった。
出世しそうな男性は男性らしすぎない顔。
女性が遊び相手として好む顔は男性らしい顔、パートナーとして選ぶ顔は女性っぽい雰囲気の顔。らしい。
自閉症の人は写真の上下が変わってても顔を区別できる。 -
人の表情や感情を読み取る能力は、人との交流の中で養われる。引きこもっていては衰えていく。
笑顔は脳にとって報酬として働く。ありがとう、という言葉も無表情で言うより笑顔で言ったほうが効果的。
顔の形はなかなか変わらないが表情は変えられる。 -
「顔」の心理学~一般的傾向として大人は親近化選好(古いものに固執する)を持つが赤ちゃんは新規選好(新しもの好き)を持つ。自分の写真を見て馴染みが持てないので皮肉なことに違和感を持つ。人の顔を見る時、向かって左側で判断する。顔認識は30歳まで成長し続ける。顔を覚える時には感情が伴い、顔で表情を作ってみせることで、感情も育まれる。日本人は相手の顔を見ることを失礼だと感じて、目許の小さな変化を読み取ろうとするが、西洋人は顔全体を見る。こうした日本人の文化の特性は生後8ヶ月後の赤ん坊の人見知りから始まる~どうやら表紙の絵は著者のようだ。子ども時分に美人の概念が解らなかった。日本赤ちゃん学会の事務局長。まイイや!
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個人的に注目している若手の著者。本書もわかりやすく、かつ興味を引く書き方で顔にまつわる学説をもろもろ紹介してくれている。
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人間は社会性を進化させていく中で、顔を判別する能力を磨いてきた。赤ん坊の視力が0.02位の頃から顔の配置をしたものに対して反応をし、大人になると。変なところもある。右脳が判別を担っているため、顔の左側の印象が重要となる。