正しいコピペのすすめ――模倣、創造、著作権と私たち (岩波ジュニア新書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008490

感想・レビュー・書評

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  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00573477

    ネット画像をSNSにアップする,ウエブの文章を使ってレポートを書く,ネットでドラマや動画を視聴する…,コピーが日常行為になっている現在,誰もが「うっかり」他人の権利を侵害してしまう可能をもっています.本書では,著作権の基本的なルールを学びつつ,コピペ時代の創造性やイノベーションについて考えます.(出版社HPより)

  • 著作権にまつわる基礎編にあたる一冊。

    2017年初版の新書であり、読んだ当時はもちろん今現在においても内容の経年劣化は感じられず、十分な読み応えがあると思う。

    私の学生時代にはほぼ聞き馴染みのない言葉であったが、今は小学校・中学校で教えてもらえるのだろうか?そのくらい、現代のスマホ生活と最も密接な関わりのある言葉といっても過言ではないだろう。


    大変ためになるのだが、著者の絵画や音楽など雑学ウンチクについての記述がやや鼻につく点が否めない。

    「SNSと著作権」の部分にもう少し詳しく実例などが紹介されていたら第一線級の本であったろうなと感じた。


    3刷
    2021.8.22

  • コピペが多いこの時代、意外と理解が曖昧な著作権や肖像権も絡めつつ、正しいコピペって何だろうかと教えてくれるような一冊。

    正しい、というだけに著者は模倣すること自体を否定している訳ではなく、文化や芸術が発展する中で重要な役割を果たしているのだ、ということにも言及している。

    作った人が神、リスペクトして引用するというのは確かにそうだなと思う。

  • 著作権の基本的な話から、表現者を守りつつ縛りすぎないという法による規制の難しさまで学ぶことが出来ました。
    特にネットで活動をしている人は読んで損は無いと思います。文章は簡単です。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23313469

  • 刊行日 2017/03/22
    「ネット画像をSNSにアップする,ウエブの文章を使ってレポートを書く,ネットでドラマや動画を視聴する…,コピーが日常行為になっている現在,誰もが「うっかり」他人の権利を侵害してしまう可能をもっています.本書では,著作権の基本的なルールを学びつつ,コピペ時代の創造性やイノベーションについて考えます.」
    はじめに――価値あるものはコピーに乗って

    第1章 コピーする日常――作る人と使う人
    スピーチにも著作権/起きてから寝るまで/レストランで記念撮影/ソーシャルメディア時代に/「コピーした? 捕まりますよ」/番組録画と著作権/「作る人」は偉い/ゴッホの「ひまわり」を絵葉書に

    第2章 コピーのルールとは――著作権早分かり
    著作権とは/アイデアを保護しない/著作権の中身/フリーライドを許さない/第9交響曲と作曲家の個性/お金を払ってもキングになれない?/「作る人」と「使う人」の間で/保護期間は死後50年まで/ピアニストと落語家/テレビ録画機が売られている理由/個人で使う場合はご自由に/先生がコピーしてた。いいの?/知っておきたい引用ルール/ソフトのバックアップは?/著作権に例外がある理由

    第3章 それ、違法コピーです――著作権は守られているか
    仕事とコピー/同窓会も、ママ友の集まりも/ジャーナリストと著作権/私も知らなかった/ジャーナリストの権利とは/従業員が作るパワポ、権利は誰に?/スクールソングCDが作られない理由/SNSと著作権/レストランの料理写真/力関係が先に?/あなたの肖像権/先生方、会議資料にご用心/私の失敗/ゴーストライターの著作権

    第4章 コピーと創造性――「見たことのないもの」を創れるか
    模倣がファッションを支える/モーツァルトは模倣の天才?/ピアノで聴く《運命交響曲》/オーディオ装置がなかった時代に/鉛を金に変えた錬金術師/シェイクスピアは「盗作野郎」?/《モナ・リザ》に口ひげを加えた/創作は模倣から/コピーなしでは生きられない/岩下志麻さんのリアル/「見たことのないもの」を作れるか/「天使を連れてきてほしい」/「無から有」はあるか/スマホに10万件の特許/ドラッカーを読む前に

    第5章 技術がルールを変える――あなたの世界は古い?
    アメリカに乗り込んだディケンズ/プロが独占した時代/大リーグとアマチュア野球/分かりにくいルールブック/人工知能が「創作」する/「ベートーヴェンを脅したい」/クレオパトラとキリスト/サルが写真撮影すると/金持ちがルールを作る?

    第6章 コピペ時代を生きる――ルールを守りながら
    「それってコピーじゃないの?」/コピペを見破るソフト/「ハサミとノリ」で記事を書く?/まるで「麻薬」のよう/コピペを許さない3つの理由/正しいコピペ/上手なレポートを書く方法/遣唐使も鹿鳴館も/みんなの著作権

     ・コラム:疾走するアート
     ・コラム:レシピと著作権
     ・コラム:著作権の管理団体とは
     ・コラム:素晴らしい「青空文庫」
     ・コラム:電子書籍の「自炊」とは
     ・コラム:「顔が命」の芸能人
     ・コラム:海賊版とは
     ・コラム:レプリカが大活躍
     ・コラム:ベルヌ条約とは

    あとがき――息をするようにコピーする時代に
    参考文献
    索引

  • 出典を明記して引用する「正しいコピペ」を身に付ける。
    パブリックドメインとなった古典を活用する。

  • 021-M
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著者プロフィール

著者:宮武 久佳
1957年(昭和32年)大阪市生まれ。東京理科大学教授(教養教育研究院)。共同通信社記者・デスク(1984 -2009年)、横浜国立大学教授(2009-12年)を経て、現職。
2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会報道部長。米ハーバード大学ニーマン・フェロー(ジャーナリズム)。専門は知的財産論、メディア論、文化資源論。
著書に『知的財産と創造性』(みすず書房)、『正しいコピペのすすめ―― 模倣、創造、著作権と私たち』(岩波ジュニア新書)、『「社会人教授」の大学論』(青土社)、『わたしたちの英語』(青土社)などがある。知財関係の連載として『学校生活と著作権』(「図書館教育ニュース」少年写真新聞社、2020-21年)などがある。
日本音楽著作権協会(JASRAC)理事(2010年から現在)。

「2021年 『著作権ハンドブック :先生、勝手にコピーしちゃダメ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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