がんよ驕るなかれ (岩波現代文庫 社会 8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006030087

作品紹介・あらすじ

日本のがん研究に新しい局面を切り開いた第一人者が、がん研究を志したきっかけ、世界で初めて化学物質で動物に胃がんを作ることに成功した経緯、学界の国際協力、がんセンターの運営の実際などを興味深いエピソードを交えて自伝的に語る。また、がんにならないための基礎知識を、がん以外の病気との関係や自身の闘病記を紹介しながら分かりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 今なお現役の杉村大先生の自伝。戦争中から戦後の国立がんセンター設立~退官までのことを、当然ながら研究を中心に書かれている。前半は元々日経新聞の連載だったらしいので、さほど難しい話は出てこない。研究内容の話は後半のさらに後ろの方に講演内容が出てくるあたりのみ。それ以外の多くのところは、がん研究に長く携わっている人にしかわからないんじゃないかな。貴重な資料とはいえ、相当読む人を選ぶ1冊。そして正しいタイトルは「がんよ」じゃないだろう、と思って最後まで読んだら、ちゃんと書いてあった。

  • 国立がんセンター総長であった著者の自叙伝と、20世紀後半の日本の癌研究の話。癌研究については、一般向けにしては専門用語が多い。癌と云う病気がどういった病気なのかが理解できる。

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