シャドウ・ワーク: 生活のあり方を問う (岩波現代文庫 社会 138)
- 岩波書店 (2006年9月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006031381
作品紹介・あらすじ
家事などの人間の本来的な生活の諸活動は、市場経済に埋め込まれ、単なる無払い労働としての"シャドウ・ワーク"へと変質している。そのような現在の生活からの脱却を企て、人間の生き方として、言語・知的活動から、平和の問題までを縦横に論じる。鋭い現代文明批判で知られるイリイチの思想理解への格好の書。
感想・レビュー・書評
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総合政策学科 森川美絵先生 推薦!
修士課程にいた時に感銘を受けた本です。現代日本社会、近代社会における私たちの暮らしについて、広い視野で捉える・理論化するとはどういうことか、学べます。その後の議論に大きな影響力を持った本です。社会科学の専門領域は問わずに読めます。 -
社会
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「平和とは貧しい者とその生活の糧を、戦争の暴力から守るということを意味していたのだ」p.31
ひとくちに「平和(パックス)」といっても、宗教によってその定義は違うし、このごろは経済的な平和(パックス・エコノミカ)が平和の定義の主流になっている、というのはわかりやすかった。
本当の「平和」は、個々の人々の暮らしによって異なるに違いありません。
911、311以後は「経済」の危うさが実感として日本人の中にあるように思います。経済や文明の発展の影(シャドウ)に隠れた、私達が本来求めている生活、平和はなんでしょう?本書の副題は「生活のあり方を問う」なのですが、私たちにとっては、まさに「見直し、問わなければい」タイミングにあり、一読の価値アリだな、と思いました。オススメ! -
備忘のため、登録しました。
読んだのは、いま、ではありません。 -
読了メモ。I.イリイチ『シャドウ・ワーク 生活のあり方を問う』。サービス・サービス・サービス。生活のあらゆる場面にあるサービスという抽象化された賃労働=市場における経済関係。そこにのらない具体的な働きは無価値なのではない。人間として歓びを共にして生きるヒントを散りばめた一冊。
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436夜