古武術に学ぶ身体操法 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
3.44
  • (1)
  • (6)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032661

作品紹介・あらすじ

「ねじらない、うねらない、ためない」という常識を覆す身体操法によって、元巨人軍の桑田投手は奇跡の復活を遂げた。異色の武術研究者である著者がその導きを務めた。以後、著者が提唱する有益な身体の捌き方はさらに新境地を切り開き、現在では各種スポーツの他に楽器演奏や介護、ロボット工学の分野でも熱い関心を集めている。常識を覆す身体術はいかにして可能になり、どこまで究められているか。身体と人間のありようを模索する現代人に心からの驚きを提供する一冊。アクティブ新書版に大幅加筆して刊行。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 具体的なからだの動きについて説明はあるのですが、やはり文字だけではなかなか想像が難しいところはありました。そういうことよりも考え方やものの見方がおもしろく読める本です。この著者に触れる1冊目としておすすめです。

  •  武士だってなる。
     足を踏み込まず体を崩すから切り返しができる。
     3秒で2回切りこめる。
     スランプは過去の良かった自分に比べて今が出来ないという気持ち。常に自分が出来ていないと思えばスランプはない。

     なんというか。全編名言です。そして読んだところでやはり分からないw

     あとがきの「過去の自分に教えてあげたい。あれから素晴らしい発見があるんですよ」というキラキラした感じがたまらない。

  • 【2014/12/11】
    紹介者:森山さん
    レビュー:米山

    きつねの手をして抱きかかえると不思議な力に目覚める、、、、というオカルトではなく、事実、人間の体の特性をうまく引き出しながら、力点とすべきところが力点となるような動作が記載されているよう。

    介護や人助の際にも役に立ちそう!

  • 岩波アクティブ新書で発売された時にも読みましたので、2回目の読書です。
    最初に読んだ時は、技の術理ばかりに注目していたので、今ひとつ満足できませんでした。しかし、今回あらためて読み返してみたら、術理よりも甲野さんの学ぶ姿勢に共感するものがありました。

  • 居着かない。工夫改善進歩進歩。
    自転車練習無理しない。

  • 桑田投手の復活を手助けした武術研究家が、既存の常識に囚われない身体の動かし方を紹介しつつ、探求の中で気付いた学びへの自論を展開する。身体の動きについては再刊行された2014年時点での探求成果も反映されていてよかった。格闘技はもちろん、スポーツ全般に通じる話なのでランニングの参考にしたい。

  • 魚群が動くのか大魚が動くのか、グラブは上でもって肩甲骨あたりを広げた方がいいんじゃないかな

  • B789-コウ  300369089

  • 概要的な内容が多かったのは残念です。もう少し具体的で実践的なものを期待してました。まあ、こういうものを本に求めることが間違いかもしれません。知りたければ道場へ行け、ということでしょうね。

  • 疑問や問いが発露され,古今東西の書物によるヒントで土壌を創り,最後に身体で納得をする,この一連の流れこそ他に変えることの出来ない王道そのものである.この方法論は,決して運動のみならず,我々の日々行う研究にも適用できる.結局のところ,このような姿勢は本人の哲学なのだ.

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年、東京生まれ。
20代はじめに「人間にとっての自然とは何か」を探究するために武の道へ。
1978年、松聲館道場を設立。
以来、日本古来の武術を伝書と技の両面から独自に研究し、2000年頃から、その成果がスポーツや音楽、介護、ロボット工学などの分野からも関心を持たれるようになり、海外からも指導を依頼されている。
2007年から3年間、神戸女学院大学で客員教授も務めた。
2009年、独立数学者の森田真生氏と「この日の学校」を開講。
現在、夜間飛行からメールマガジン『風の先・風の跡』を発行している。
おもな著書に、『剣の精神誌』(ちくま学芸文庫)、『できない理由は、その頑張りと努力にあった』(聞き手・平尾文氏/PHP研究所)、『ヒモトレ革命』(小関勲氏共著/日貿出版社)、『古の武術に学ぶ無意識のちから』(前野隆司氏共著/ワニブックス)などがある。

「2020年 『巧拙無二 近代職人の道徳と美意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

甲野善紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×