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- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006033071
作品紹介・あらすじ
近代日本が植民地帝国へと突き進むなか、非戦・自由・平等の社会主義・無政府主義を根絶やしにするために起こされた最大の思想弾圧「大逆事件」。巻き込まれた人々の死と生、遺族の苦しみ、そして権力に抗う民衆の姿。一〇〇年の時を経て綴られる群像劇が日本史の暗部を照らし出す。日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した話題作に、刊行後の取材の成果を「補記」として収録。
感想・レビュー・書評
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幸徳秋水という人物について知りたくて本書を手に取った。しかし、その点ではこの本は全く期待外れである。そして同時に、自分自身の事件認識の甘さ、浅さを突きつけられる。
本書は、事件の経緯とその背景、各逮捕者の活動歴や思想などには、深く立ち入らない。その数倍もの分量を使って、いかに大逆事件が未決であるかを語る。
生存者の苦しみ、遺族の苦しみ、地域の苦しみ、今なお消えぬタブー視などなど、、
翻って、このアベスガに徹底的に破壊された日本という国に暮らす一人の人間として考える。この事件は100年以上前のものと片付けていい類のものなのだろうか
この事件の本質とは何なのだろうか
この事件が今なお、現代社会に残している棘は何なのだろうか
あらゆる意味で、大逆事件は未決であるのだ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架 B1/8-2/307/K
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