- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784010621103
感想・レビュー・書評
-
『阿Q正伝』の主人公・阿Qというのは誉められた人物ではなく、嫌な人間なのですが、聖人君子でない限り、多かれ少なかれ誰にでもこういった面はあるものです。
これをあの時代の中国の話だ、今の中国にも当てはまる、と他人事のように悠然と構えているだけでは、夜郎自大と言われても仕方ないでしょう。
そのような夜郎自大の理論武装を補強するだけでは、いつまでたっても向上はなく、呉下の阿蒙のまんま。読書なんかしない方がましというものです。
これは中国に限らず、全ての時代の全ての国の人々が自戒しなければならない問題であります。
他人のふり見てわがふり直せ、と、自分を振り返ることが人として求められる態度ではないでしょうか。
松枝茂夫訳 旺文社文庫版は、解説が詳しくてページ毎に注釈があります。
この旺文社文庫版の特色を紹介し、今後、各種の翻訳を選択する方々の役に立てばと思います。
Kindle版や電子ブック版が500円で出ていますが、注釈や解説や挿絵など、文庫版の情報が全て盛り込まれているかどうかは不明です。
■阿Q正伝 松枝茂夫訳 旺文社文庫版の特長
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131114/p1
■『阿Q正伝』と『安倍Q凄伝』阿Q安倍Q竹Q山Q、QQQ……
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131102/p1
■少年少女向け阿Q正伝
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131101/p1詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国語で故郷やりましたねー
狂人日記が面白かった
いや、昔のだからって全部堅苦しいわけじゃないって知りました