論理で人をだます法

  • 朝日新聞社
3.06
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500847

作品紹介・あらすじ

まともな議論をするには、「正しい論理」ではなく「間違った論理」を押さえなければダメ!論理の「悪用」例150を、わかりやすく解説した本邦初のガイド。国会中継、討論番組、会社のミーティング、井戸端会議まで、世にはびこるダメな議論、全部これにて「終了」。

感想・レビュー・書評

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  • 「誰かを騙してやりたい」ではなく「自分が騙されないように」という思いから、手に取ってみた1冊。正直、約300頁は多かった…

    「あるある!」と思える事例がいくつか見つかるから、気になったところだけをつまみ食いする、という姿勢で読むといいと思う。


    個人的に日常生活でありがちだと思ったのは、以下の6つ。

    07:ステイタスに訴える
    「『焼き鳥ご飯』と言うと軽蔑するのに、『アロッズ・コン・ポヨ(arroz con pollo)』と言われると嬉々として注文する。」
    47:オマエモナー
    48:質問返し

    それから
    51:無知に訴える論証
    「証拠がないから、それは間違いだ」というのをしばしば聞いた覚えがある。が、証拠がないからといって、それが間違いであったり初めからなかったことにはならない、というもの。「確かに、証拠を示せなかったらダメだなー」と思っていたので、この51番の論理を知れて一番よかったなと思った。

    62:不適切な平均(算術平均とモード【最頻値】の区別)
    について、就職活動の際に「社員の平均給与」を一つの基準としているなら、知って損はないと思う。算術平均の場合、その平均数値が実際の社員の給与額とかけ離れている可能性がある。

    101:不適切な分配・加算の虚偽
    時間を貯めておけないのに「パジャマにボタンでなくジッパーをつけたら、一日20秒を節約できるので、年に数時間、一生で3日か4日節約できる」と言ったりする。

  • むしろ騙されないために知っておくべき「詭弁術」が学べる一冊。

  • 自己啓発
    思索

  • おそらく、英文の原文で読めればもっとよくわかるのかもしれない。いかんせん、英語独特の言い回しをいかに日本語で表現するか、という苦労が読み取れる。
    また、後半は数学的なロジックで系統的に説明されているが、日常生活の中で瞬時に読み取るには訓練が必要のよう。
    常に世の中では騙す側の人間は騙される側より1枚上手なわけなので、結局は騙されてしまう。
    騙されないようにビクビク生きるよりも「別に騙されもいいじゃん」くらいの広い心で生きていたい。

  • 時間があれば

  • 原題:A handbook of logical fallacies
    著者:Robert J. Gula
    翻訳:山形浩生


    【目次】
    序 章 日常は意味のない会話にあふれている 009
    第01章 感情的表現(1) 人を丸め込む 013
    第02章 感情的表現(2) 人を扇動する 031
    第03章 感情的表現(3) ほのめかしをうまく使う 045
    第04章 〈番外編〉論理のごまかしを見分ける 065
    第05章 無関係な話を持ち出す 077
    第06章 話をそらす 111
    第07章 あいまいさと不正確な推測 127
    第08章 混乱と不正確な推測 149
    第09章 原因と結果の混同 173
    第10章 単純化しすぎる 185
    第11章 まちがった比較や対比 203
    第12章 はぐらかし 217
    第13章 〈番外編〉何のための議論か、を考えよう 231
    第14章 誤解を招きやすい表現 241
    第15章 〈番外編〉三段論法について 259
    第16章 最後に 285

    訳者あとがき 289

  • ○様々な論理の欠陥や”だまし方”を紹介した本。
    ○言いたいことは分かるが、「だから?」という感じ。
    ○あんまり面白くない。

  • 【ダマされないあなたに!】
    世間で使用されている騙されやすい論理を紹介し、どこに間違いがあるのかを解き明かす本。面白そうと購入したものの、読みにくさはバツグン!(笑)

    翻訳が下手なのか、もともとの書き方が下手なのかは分からないが、読んでいても頭に入ってくる気がしない。論理が破綻している事例は多く紹介しているものの、どこがどのように破綻し、どうすれば破綻しなく成るのかなどは掲載されていないので、丁寧でない。

    「紹介して、はい終わり!」
    という感じなのが残念である。

    とはいえ、事例の多さに☆二つ。

  • 山形浩生だから読んだ。ただ、それだけ。

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