- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022503213
作品紹介・あらすじ
彼を支えた「巨悪」とは?1988年から取材をしてきた元記者による緊急書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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朝日新聞の「ジャーナリストのバイブル」と呼ばれる本書
中身は「朝日新聞」なので捏造満載かと思ったら
聖書だけあって、ちゃんと訂正すべきことは「訂正させて頂く」、
了解の取れてないものは「取材できていないので、そこには言及しない」など
著者のジャーナリストとしての真摯な姿が伺える
この方は、今回の件でAERAを去り、
今回の事を取材し真相を明らかにするそうだ
そのために、AERAにデスクを置いておくと
迷惑がかかるということで去ることを決断したそうだ
この方の次の著者が楽しみである詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「同和利権の真相」なんかでも描かれた浅ましさが、政治家、官僚であっても全く変わらないどころか、より一層ひどいという実態になんともやり切れない思いである。この国で暮らしていることが恥ずかしいとすら思える。
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自ら命を絶った松岡農水相。彼の政治人生は農水利権との癒着の歴史ともいえる。このような利権を産み出すシステムと農水省の体質的な問題、それらを徹底取材した上で問題提起をしている。
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阿南惟幾陸軍大臣以来となる閣僚在任中の自殺をすることになった松岡利勝元農林水産大臣に関するルポルタージュ。松岡元農水相を巨悪と断罪し、彼をつくりだした農林水産省、地元の業者と住民、そしてハンナン・グループについてかなり批判的に描いている。そこまで書くかというくらい刺激的な描写がされているが、著者は過激に書いているわけではないと淡々と国家権力の病理をつづっている。読んでいると選挙こそ茶番劇と思わざるを得ない。