大好きな本 川上弘美書評集

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著者 : 川上弘美
  • 朝日新聞社 (2007年9月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022503237

大好きな本 川上弘美書評集の感想・レビュー・書評

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  • 作家さんの書評集ってわたしはとても好き。
    「集」だからその作品の発売日前後のじゃないし。
    帯や広告が放つ営業っ気を嫌うわけじゃないけれど、そそられて読みたくなる以外の読みたくなる動機を作ってくれるからかも。
    知ってはいるけれど、読みたくなかった本、
    全く知らないけれど、読みたくなった本、
    読みたくなかったけれど、読みたくなった本。
    予想はしていたけれど、違う解釈の本。

    読みたくなった本のタイトルと著者名を意地汚く、たくさんメモりました。

  • 最近になって好きな作家の書評集を読むようになった。
    その作家が好きだからといって、必ずしも本の趣味まで同じかというと結構違うってことを、理解できるようになったから。

    分厚い本で肩が凝ったけど、川上さんらしい評論で時に読みやすく、時に読みづらかった。
    いくつか読んでみたい本が見つかったので、満足。

  • 著者の書評を読んで、

    色んな本を読んだ気になっています。

    P20
    角田光代『草の巣』
    絶対に大丈夫と思った瞬間に、

    物事は大丈夫でない方向に

    行き始めるように思う。

    絶対にという保証はどんな事柄にも

    ないから、その不安からのがれるために、

    ある人は慣習や契約に寄り添い、

    またある人は反対に保証的な者から

    目をそむけわざと「決まり」から

    逃げたりもするだろう。

    他に良いなと思った書評は、

    P29村田喜代子『龍秘御天歌』
    P49長田 弘『本という不思議』
    P76永井均『マンガは哲学する』

  • 2008.09.06. この本が、大好きな本になりそう。好きな作家の書評集を読むのはとても楽しいし、読みたい本がまた増えてうれしいしで、すごくお得。川上さんの独特な感覚で表された書評、いいなぁ。どの本も読んでみたい。

  • 川上弘美の書くものは何でも好きなのだけれど、特に書評には、はまる。本人があとがきでも書いているように、書評を読んでどんな本であるのかを知りたいと思うのであれば、別な書評子を当てにした方がよいが、川上弘美がどれだけこの本を、というかこの作者のことを気に入ったのかを知りたいのであれば(そして、その審美眼を羅針盤として頼り、出版物の大海原を旅したいと思うのであれば)、これ以上の読み物はないと思う。

    読売の書評の後、朝日の書評を始めた頃、そろそろ誰かが彼女の書評をまとめて出版するだろうとのんきに構えていたが、いやはや随分と掛かりましたね。勿論全ての書評が取り上げられている訳ではなくて、記憶にある、あの書評やこの書評が編まれていないということはある。それは残念でもあるが、ぎりぎり文字を成すことを生業とする川上弘美の職業意識の表れなのかと思い納得もする。

    とは言うものの、衝撃モノのマニル・スーリーの「ビシュヌの死」の書評なんて、川上弘美にしか書くことが許されないようなものだった、と自分の記憶はしつこく訴える。破天荒なところ、それも川上弘美の文字の世界のいいところで、まあ、それは敢えて書評の中にまで求めずともいいのではあるけれども。

    こうして一冊に編まれた書評を改めて読んでみて思うのは、実は不思議なことに川上弘美が放っているオーラというか影響力の及ぶ空間が、意外に時間と密着しているものなのだな、ということだ。これは彼女の個々の文学作品を読んでいる時に感じる非具体性、没固有名詞性とは、全く逆な印象なので、とても意外。

    翻ってみるに、例えば短篇であれば、雑誌に発表されたデザイン性の高い頁に置かれたものを読んでも、単行本の中の白黒の文字列を読んでも不思議と印象が変わらないのに、むしろともに文字の持つ情報を主とするはずの、新聞紙上に発表された書評とこうして集められたものを読んだ時に受ける印象の差が大きい。その差を単なる時代性という言葉で集約することは間違っていると思うけれど、何故かそれ以外の理由が思い浮かばない。

    それにしても、朝日新聞社の英断には拍手。よりによって読売紙上に発表された書評も入れてくれちゃうとは!紙面を選ばず、それでいて発表する媒体によって微妙に立ち位置を動かす(と言っても、右足を少し外へ向けたりするくらいのことだけど)川上弘美の書評集を、画竜点睛を欠くことなく読めるのはすばらしいことです。

  • 私の好きな作家が私の好きな作品を賞賛する幸せ。しかも当然のように私よりその作品の良いところを的確にうまく語るのがさらに嬉しい。その上まだ読んだことないものが大半なのでこれからの読書も楽しみになっちゃった。

  •  作家目線での文章構成、用いられている語彙に対する考察。読書家目線での本への愛、感謝。そして「人」目線での作品に対して抱いた感情、感慨。多角度から見た一つの作品に対する感想がたっぷり詰まった、読み応えたっぷりの一冊。

  • 内容紹介
    「好きな本があるよ、いい本があるよ、みんなもよかったら読んでね!」――この10年のあいだに読売・朝日新聞の書評委員をつとめる川上弘美が、「ほんとうに自分がいい」と思った傑作とは? 谷崎、百から田辺聖子、江國香織、古井由吉、堀江敏幸そして柴田元幸や岸本佐知子の翻訳まで著者おすすめの130冊。詩集もあれば、漫画もある。あなたを心よろしき読書に誘う、思わず読みたくなる川上流ブックガイド!

  • [北村薫さん関連の記事あり]
    「北村薫『盤上の敵』」「北村薫『ターン』」書評

  • 殆ど自分が知らない作家だったりスルーしてたりとした作品が殆どで、作者の語りかけるような愛情に溢れる言葉を読んで思わず図書館へ走りたくなった。
    隠れてる良い本を紹介するためだけのガイドブック。

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