本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022507099
感想・レビュー・書評
-
「カミソリ後藤田」「ミスター司法行政」のことばの数々には組織と人事の核心をつかむヒントがこんなに隠れていた。(2010年刊)
・「オーラル・ノンフィクション」の試み
・はじめに プロフェッショナルとしての真骨頂
・一章 立身出生の階梯を昇る
・二章 人をよく見て判断する
・三章 リーダシップに磨きをかける
・おわりに
・あとがき
本書は、警察官僚で政治家をつとめた後藤田正晴と、ミスター司法行政といわれ最高裁判所長官をつとめた矢口洪一を対比させながら、統率力について語るオーラル・ノンフィクションである。残念ながら、素材が十分に生かされているとは言えない。特に、後藤田パートについては、そのままオーラルヒストリーを読んだ方が面白いのではないだろうか。著者ならではの分析が少ないのは物足りない。反面、矢口パートについては、なかなか面白い。もっとも、矢口のオーラルヒストリーが本として刊行されていないため、目新しさがあるということはあるが。
本書は、オーラルヒストリーにより引き出したネタをどの様にに料理するかという試みであったとは思うが、十分に成功しているとは言えないのではないか。詳細をみるコメント0件をすべて表示