ふくわらい

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 3500
感想 : 493
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022509987

作品紹介・あらすじ

紀行作家の父から、マルキ・ド・サドをもじって名づけられた鳴木戸定。
書籍編集者の定は、ブサイクで身なりに無関心、感情を表さずに人付き合いも機械的にこなす。
一方で、彼女は、旅先でワニに食べられて死んだ父親の死肉を食べた女として、世間に名を知られていた。
ふくわらいが唯一の趣味である彼女は、猪木になりきれなかったロートルプロレスラーのエッセイを担当することになってから、人との距離を少しずつ縮めていく・・・。

感想・レビュー・書評

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  • 最近毎日腹筋10回してますが、効果出るかな?(笑)

    ってな事で西加奈子の『ふくわらい』

    マルキ・ド・サドに名前が似てる鳴木戸 定の神がかり的な純粋さを創り出す西加奈子先生は神w

    ホント西加奈子ワールドは好きじゃなぁ♪

    人の深層心理の奥底まで突き詰めると汚れよりも素直なピュアさに行き詰まるんかな?

    登場人物もみんな好きw
    特に守口廃尊(ばいそん)がええなぁ。絶対に高山善廣さんをイメージしとるじゃろなw

    好き嫌いある内容じゃと思うけど、わしはギュッときたw

    マルキ・ド・サドの本も読みたいな

    2016年40冊目

  • 止まることなく読める。だけど何が何だかさっぱり。一面しか見せてないって言うけどほんとは先っちょの方が合ってるのかなと思った

  • 一風変わった小説、自分の頭の中で他人の顔をふくわらいする特技を持つ主人公の鳴木戸定がいいですね。所々の描写も面白く「もう乳は出なかったが、そこから愛情という飲み物が出ているかのように・・・」など変わった描写がおおい文体ですね。最後はすがすがしい終わり方だと思いました。

  • 私も全部を知らないくせに、と思うこと。それは当たり前なんだと思う。他人に見えているものが私の全てだしそれはどこまでいっても「先っちょ」でしかない。あなたを1番知っているのは私、だなんてことはなくて自分が1番の理解者である。
    血とか肉とか自分を構成する1番身近なものに感動すること、愛を感じること。生の喜びが他人により見出せなくても美しいと思う。人に興味を持つことは定の愛着対象を広げた。定は人に愛されることはどういうことかに気づけたのかもしれない。

  • どんどん読み進めていったがあまり残るものがなかった

  • とても良かった。
    守口が定に吐露するシーン、試合観戦、熱くなった。守口みたいな心境は誰にでもあり得て、それを認めて言葉にできた守口の弱さと強さに泣きそうになった。

  • 面白かった
    主人公の強烈な個性に惹かれた
    ふくわらいの話から始まった時はうーんと感じていたが、話が進み始めてから定さんの個性的なエピソードにぐんぐん惹き込まれて、他の登場人物もそれぞれ興味を引く個性で盛り上がっていく様がとても良いです
    自分らしく生きるという事を強く感じる作品だったと思いました
    特に廃尊がやっぱり好きです
    リアルのプロレスラーなら誰だろう

  • 最後まで意味が分からなかった。

  • 鳴木戸定、嫌いではない。
    友達になれるかなー…いややっぱり無理かな。
    ヒトの見方をあまりにも濃いー登場人物たちからいろいろ感じたが、「わかんねぇ」。

  • その独特さから、賛否両論あるかもしれないが、私は好きです。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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