帝国の慰安婦

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511737

感想・レビュー・書評

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  • 従軍慰安婦問題が硬直している。強制か自発的か?売春婦か強制的に連れられてきた少女か?著者はそれらを問うことはあまり意味がないという。慰安婦として働いたあるいは働かざるを得なかった状況に注視する必要があるという。戦争という基で国家の手助けをさせられた状況を考察する必要があると断定する。従軍慰安婦の否定派も肯定派も話し合うという姿勢を持つことが大事だと私は思う。

  • 慰安婦問題で、初めてイデオロギーに走らない冷静な考察を読んだ気がする。日韓の間で、袋小路に陥った関係を打破するには、本書のような視線が必要なのだろう。しかし、本書はやや文章が固い。凍てついた日韓関係を溶かすには、もっとやさしいパンフレットで本書の内容を広めるべきと思えた。

  •  
    ── 朴 裕河《帝国の慰安婦 ~ 植民地支配と記憶の闘い 20141107 朝日新聞出版》
    201308‥ 韓国版 20150217 発禁
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022511737
     
    ♀朴 裕河 日本文学 1957‥‥ 韓国 /(パク・ユハ)世宗大学教授
    /早稲田大学文学研究科で博士号
     
    …… 朴 裕河教授 「慰安婦は日本軍に強制連行されていない。女衒
    (人身売買の仲介業者)が女性を誘い出して慰安婦にした」
    http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1425689518/
     
    (20150307)
     

  • 慰安婦を帝国主義における国家主義の犠牲者と位置づける。国家拡張に伴う軍と行動を共にして、愛国のなのもとに女性の性を徴用された存在。ただ朝鮮人慰安婦は、日本女性の代用品として兵士に性をささげた。被害者と同時に戦争遂行の為に兵士を支えた他国には加害者でもある。占領地の性奴隷が戦利品であり、朝鮮人慰安婦は軍需品であり、性格が異なる。

  • 韓国で今日事実上の発禁になったばかりの本。賛否の程は問わず、議論さえ出来ないというのはあまりにも不自然な話だ。最も、それを言える立場のないのは分かっているにだけれども。

  • 2014.朝日新聞にて。

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著者プロフィール

1957年ソウル生まれ。韓国・世宗大学国際学部教授。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院で博士号取得。専門は日本近代文学。ナショナリズムを超えての対話の場「日韓連帯21」に続き「東アジアの和解と平和の声」を立ち上げ、市民対話の場づくりに取り組んでいる。著書に『反日ナショナリズムを超えて―韓国人の反日感情を読み解く』『和解のために』『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』『引揚げ文学論序説 新たなポストコロニアルへ』など。夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人などの韓国語翻訳も出版している。

「2017年 『日韓メモリー・ウォーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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