風神の手

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著者 : 道尾秀介
  • 朝日新聞出版 (2018年1月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022515148

風神の手の感想・レビュー・書評

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  • 遺影専門の写真館。そこで偶然行き会った人々は、運命の糸で複雑に繋がっていた。

    風が吹けば桶屋が儲かる。それなら、その風の始まりはいったいどこにあるのだろう? 3つの中編とエピローグで、物語の欠片が結び合わされていく。その熟練の技が素晴らしい!
    登場人物が悪人ばかり、もしくは善人ばかり、といった趣向の小説は時折見かけるけれども、ここには「根っからの悪人じゃないけれど、うっかりちょっと魔がさして悪いことをしてしまった」人たちが大集合。そして、そのうっかりが風になってバタバタとドミノを倒してしまう。その、脱力するようなやっちまった感が魅力。

  • あの人のあの時のあの行動が、何十年も経てこういう結果につながる。どこかのだれかのなにか、が少しずつつながって一つの大きな物語となる。
    遺影専門写真館、その地域独自の漁、物語の中では特別な設定の中で動いていく時間は、けれどももしかするとあり得たかもしれないもう一つに私の物語へとつながっていく。それが今より幸せな物語なのか、悲しい物語なのか。一つだけ確かなのは、今、はここにしかないということ。
    道尾秀介のとてもとても道尾秀介らしい一冊。

  • 2018年9冊目。 やっぱり道尾さんの紡ぐ世界はとても綺麗で美しい。些細な運命の悪戯に翻弄される人々がいる一方で、それによって新たに生まれるものもある。何かが少し違っても存在しなかったかもしれない⌈今⌋を生きる人々が濃密に描かれている。

  • 登場人物たちの人生が知らず知らずのうちに交差し、やがて大きな長編を構成する連作短編集。
    趣を異にするひとつひとつの短編は、それぞれが心に沁みいる素敵な物語だが、読み進めるに連れて読者の予想や思い込みは小気味よく裏切られ、ひとつの事実に収斂していく。非常に面白く、読み応えのある作品だった。

    #風神の手 #NetGalleyJP

  • 遺影専門の写真館を舞台とした連作短編集。
    人物と事件が気持ちよく連なっていく様は職人技。気持ちよく読書が進んでいく。

  • 2018/01/12読了

  • 遺影専門の写真館という設定からして、そうくるかーという感じ。伏線が張り巡らされた、考えつくされた物語だと思う。火振り漁やウミホタルを見てみたいなーと思ったり。

    最終的にきれいにまとまっているけれど、個人的には「それは犯罪だろ!」と思う部分がチラホラあり、それによってみんなの人生が少しずつ変わってしまっている点はちょっと気持ち悪いかな。

    全体としては展開が面白くてエンタメとしてもミステリとしてもいい感じです。

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