ペッパーズ・ゴースト

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022517920

感想・レビュー・書評

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  • '22年11月14日、Amazon audibleで、聴き終えました。本当に久しぶりの、伊坂幸太郎さん!

    今迄、何作か伊坂作品を読んでましたが…何を読んだか、よく覚えてません!なので、ほとんど初読み…聴いたのは、勿論初です。

    で、本作ですが…う〜ん…つまらない、とは思わないし言いませんが…ちょっと期待しすぎたかな?
    聴きながら、村上さんの「ハードボイルドワンダーランド」を思い出しました。あと、映画「12モンキーズ」を。なんか、違うけど…┐⁠(⁠ ⁠∵⁠ ⁠)⁠┌

    次、確か以前読んだ&映画観たケド…「グラスホッパー」、行ってみようかな?浅野さんの「鯨」が、大好きだったし!

  • 久々に伊坂幸太郎作品を読みました。
    想像通り、期待通りのおもしろい作品でした。長編でしたが飽くことなく読み終わりました。

    設定が面白かったです。
    物語の中なのか、リアルなのか。
    ファンタジーなのかハードボイルドなのか。
    ごちゃごちゃした設定なのにストーリーにすっと入れ読みやすかったので、さすがだなぁと…。

    個人的には細かい点でどうなったの?って気になる点は残ってるのですが、残酷な描写がない事と事件があっても犯人に明るさが漂ってて、読後感が悪くない点が伊坂作品の好きなとこでもあります。

  • 小説の中の登場人物たちが、この小説の中でさらに登場人物たちとなる、不思議なストーリー。
    何を言ってるかといえば、それまた読んでみないと説明が難しい。あとネタバレになる可能性。(笑)

    一時期ブームになってたこの本はずっと気になっていたが、予想していた内容の斜め上をいく感じ。まさか超能力が出てくるとは思わないし、ましてやここまで激しい格闘シーンも予想していなかった。

    良い意味で不意をつかれた!

  • 伊坂幸太郎さんの思いが詰まった作品だと感じました。
    ぐぐっと自分の心に刺さる表現がたくさんあって、読んでいて救われるというか、わかってくれる人がいた、と思いながら読みました。

  • 人事を尽くして天命を待つ。
    転んでもタダでは起きない。

    読者を意識した新感覚のおもしろい構成。
    伊坂さんらしさも満載で終始楽しめました。

  • 伊坂先生の本は初読みでした。
    中盤、檀先生の前に
    シアンさんとアメショーさんが現れた時には
    唖然となりましたが。。。
    えええ?っと嬉しくケムに巻かれながら
    ぐいぐい引き込まれました。
    話の真ん中あたりに「ニーチェ」がいて
    「奪われる時には奪われる」
    ズシンと来る言葉も
    ジャブのように浴びました。

    面白かったー。
    暫く伊坂先生の本にハマりそうです。

  • 読書備忘録682号。
    ★★★★★。

    超個人的評価になってしまった。
    とにかく好きなんです。
    この文体、この雰囲気(悲惨なんだけど暗さを感じさせない)。物語の作り方。

    中学校の国語教師、檀先生。
    「先行上映」と呼ばれる能力を持つ。父親から受け継いでいる。文字のごとく、ちょっと未来のインパクトのある映像を観れる。その映像は誰かの視界。誰の視界か?檀先生が唾を浴びた相手。笑

    学校の同僚先生の食中毒を救ったり、生徒が鉄道脱線事故にあうのを救ったり・・・。
    救った生徒、里見くんの父親が実は内閣情報室の人間。鉄道脱線事故がテロだった可能性があり、里見父は檀先生がテロに関わっているのではと怪しむ。
    里見父の唾から、自宅を見張られている視線を先行上映として観た檀先生は、里見父に自分はテロに関係ない、実はこんな能力を持っていると明かす。
    この父、昔起きたテロ、「カフェ・ダイヤモンド事件」の被害者サークルのメンバーだった。
    そして、このサークルはテロを計画していた・・・。

    話は変わって、檀先生は、教え子の布藤鞠子が書いた小説を読まされて感想を求められていた。その小説は、ネコジゴハンターのロシアンブルとアメショーがネコジゴを懲らしめる、という物語。なんだこれ?というくらい面白い。笑
    ネコジゴとは、猫を虐待している動画配信などをしたり、それを観て煽ったことがある悪いやつら。この悪いやつらを懲らしめる処刑人みたいなことをしているのがネコジゴハンター。

    檀先生の周辺の物語。
    サークルメンバーの物語。
    そしてロシアンブル、アメショーという小説の物語。

    なぜかこれらの物語が融合していく。笑
    まず、里見父が仲間と思っていたサークルメンバーに監禁される。そして巻き込まれた檀先生が監禁される。笑
    そしてサークルメンバーの一人、野口がネコジゴであり、なぜか現実世界に現れたロシアンブルとアメショーが加わる。
    ほんとにおもしろい。なんで融合していくのか。笑
    檀先生は監禁から逃れられるのか?テロは防げるのか?
    ロシアンブルとアメショーは予定通り野口を処刑できるのか!

    もうめちゃくちゃ。でもサイコーに面白かった。
    ネコジゴハンターの続編が読みたい。
    どこまでも悲観的性格のロシアンブルと、どこまでも楽天主義者のアメショーの掛け合いがもっともっと読みたい。

  • いつも通りなんだけどなかなか面白い。最後も盛り上がるし。

  • 「はい、こんにちは。ネコジゴハンターです。猫に頼まれて来ました」

    「先行上映」他人の明日を少し観ることのできる能力を持った中学の国語教師の檀先生が生徒の未来を観ることから事件に巻き込まれていく物語

    伊坂作品ではけっこうお馴染みの作中作!主人公のネコジゴハンターのアメショーとシアンさんが
    魅力的でかなりいい感じ!!

    伊坂作品を今まで全て読んできたけども、伊坂幸太郎さんの魅力があちこちで輝いている!!伊坂さんらしい魅力的なキャラクターたちがエンタメ感たっぷりに動き回りスタートからドキドキワクワク楽しんで読めて最後は綺麗に伏線回収しまくりゾーンでこれも伏線やったん??みたいな状態になりながらも最後まで伊坂味を味わい尽くせる作品やった。

    どんな作品?ってもしも聞かれたらとにかく伊坂幸太郎が好きな方ならスタートから中盤そして最後まで伊坂ワールド全開で面白いから読んでみて!って言える作品

  • 〜2021.11.02

    知人に勧められ久しぶりに本を読んだが、読みやすく面白かった。

    伊坂幸太郎先生の本にハマるきっかけとなった本。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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