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- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022578839
感想・レビュー・書評
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商人の身分から「武士になりたい」と願い新選組に入隊した河井伊三郎(架空の人物)を主人公に、新選組が組織として成立していくのに反比例して内部崩壊が始まっていく様子を小説にした本。
前回の近藤さんの話と内容が結構かぶっている。
清河による浪士の募集、芹沢暗殺、池田屋襲撃、山南処罰の間の話。
士農工商制度の上位である武士になれば世の中を変えることができるんじゃないかと希望を持ち、「入隊したものは武士として扱う」ことを掲げた新選組に入隊するけれど個人の思想がまず幕末の波を作り出したが、徐々にその波は組織・藩の利権や思惑によりより大きく動かされ、個人を飲み込んで行く…みたいな…これもまた救いのない話だった。
近藤派による尊皇攘夷佐幕派へと転向、隊内の粛清の多発、疑心暗鬼になりギスギスする様子等…サブタイトルがなにしろ「幕末最強軍団、崩壊の真実」なので、あまり読んでスカッとするわけでもホロリとするわけでもなく。
またなんか可哀想だなぁという感じでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示