- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022601797
感想・レビュー・書評
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今回も4本立て。新潟県の干拓地をゆく「潟の道」、姫路のちょい西を北行する「播州揖保川・室津みち」、いまさら説明の要らない「高野山みち」、長野東部から碓氷峠にかけての「信州佐久平みち」。
幸運にもこの行程のうち1本は自分も一部を歩いたことがある場所だった。「高野山みち」がそれで、2009年のことだからもう4年近く前のことになる。こうして同じ道を歩くときのシバさんの頭のなかで起こっていることと自分の頭のなかで起こっている(いた)こととのギャップを直に見るとき、なんとも自分の生き方が空虚な、もしくは俗物的なというかといったものにみえてきて仕方がない。シバさんが佐久平の項で田舎にあるレストランの無粋さに内心憤りを感じ、のち同情へと発想を転換するくだりがあったが、自分のみちの歩き方はまだこの拡声器で喧伝され育った側の人間のやりかたでしかないのではないかと落胆したりする。
本シリーズ文庫本版の若い巻には牧祥三氏の解説が定番となっているのであるが、この方の解説が短い紙数の中常に中身が濃く、目を開かせられることが多い。今回もまたまさにそれで、彼が指摘するのは本巻の4つの行程に共通して貫かれたものが存在しているということだ。ふたつの言葉で言い表すなら「農村と宗教」ということになる。自分の半生の経験だけでは知り得ないことをこうして分け与えてもらえること、幸せなことである。
ペアリング考としては意表をついて未読作品「播磨灘物語」と「空海の風景」を選択。これら作品の読後に本巻に戻ってくることも理想の味わい方として気に留めておきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★2.5。ちょっとノリが悪い感じがする、単に当方が忙しいからのような気もするけれど。
でも上田は六文銭なのね、昔から。そういう地元の誇りみたいな想い、大事かも。グローバリゼーションが席巻する今こそ。 -
今はひっそりとした小さな漁港の室津だが、日本で最も古い船泊でかつては遣唐使船も泊まっていたとみられる。江戸期の賑わいは「室津千軒」と呼ばれ、参勤交代の西国大名の船の寄港地となった。
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14/7/27読了 20/4/18再読
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龍野市の描写がとても美しくてよかった。行ってみたい。
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すぐに感想書かなかったから内容をわすれたよー。