人はなぜ騙されるのか: 非科学を科学する (朝日文庫 あ 25-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022612489

感想・レビュー・書評

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  • 眉に唾するコトを薦める本、、、じゃないけど気分的には、そんな感じ。
    馬鹿過ぎて、いつも信じてしまう私は要注意!

  • 非科学を科学するとあったので科学的に説明してくれるのかと思って読んだが、むしろ超常現象などを非科学と決めつけ感情的にぶった斬るエッセイ、という印象を受けた。ちょっと残念。人はなぜ騙されるのか?というタイトルの答えも見つからず。こういう本は第三者的な立場で読みたいものだ。マーチンガードナーの「奇妙な論理 だまされやすさの研究」みたいな解説書とは違う

  • 「スーパーセンスーーヒトは生まれつき超科学的な心を持っている」とセット読むのがお薦め。

  • 4022612487 252p 1999・7・1 2刷

  • 091205 by mixi 非戦さん
    -----
    一時「1と2は等しい」ことを証明することがはやったそうで、ご存知の方も多いと思います。証明して、だから1=2なんだという結論で終わっているブログなどありましたが、立命館国際ミュージアムの館長の安斉育郎さんが「人はなぜ騙されるか」(朝日新聞社)で その証明に騙されるカラクリをといています。
    http://www.kanshin.com/keyword/4336/comment

    下の証明法の何行目に間違いがあるでしょうか?
    その理由はなにでしょうか?

    ~~~~~~~

    A=Bとする

    両辺にAをかけると

    Aの2乗=B・A

    両辺からBの2乗を引くと

    Aの2乗-Bの2乗=B・A-Bの2乗

    因数分解すると

    (A+B)(A-B)=B(A-B)

    両辺を共通の因子(A-B)で割ると

    A+B=B

    A=Bと仮定したのだから、AをBと書き換えると

    B+B=B

    2B=B

    両辺をBで割ると

    2=1

    ゆえに、1と2は等しいことが証明された

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~

    間違いのポイントは、両辺を「A-B」で割ったところだ。AとBは等しいと仮定したのだから、「A-B」は0なのである。0で割るのはご法度だ。

    このことは具体的な数字で考えればすぐに納得できる。

    たとえば「0×3」も「0×5」もゼロだから、たしかに「0×3=0×5」は正しいが、だからといって、両辺を0で割っても「3=5」としてはいけないことは明らかだ。

    この例でも具体的な数字を使って説明すればたちまちインチキに気づかれてしまうのだが、

    「A-B」といった文字式で表して説明を抽象的にすると、人はたわいもなく騙される。人を錯誤の世界に引きずりこんで煙に巻くには、話を「抽象論」にすればいい。この種の「抽象的だましのテクニック」は、「本質を隠す」時に有効である。
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    現代の科学では証明しきれない不思議な現象や宗教、あるいは「人はなぜ騙されるか」という事柄について、第一線の科学者である著者が科学的にとらえ、騙されない見方・考え方について説く。
    -------
    第1章 不思議現象を考える
    第2章 科学する眼・科学するこころ
    第3章 人はなぜ騙されるのか
    第4章 社会と、どう付き合うか
    第5章 宗教と科学

  • サイババの話は今でもおぼえてる

  • 超科学を扱った話。コラム。最後はオウム関連。

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学理科1類に入学。1962年、工学部原子力工学科第1期生、続いて、大学院修士・博士課程を修了して1969年工学博士。同年、東京大学医学部放射線健康管理学教室(文部教官助手)となり、1986年、立命館大学経済学部教授、88年、国際関係学部教授。1992年、立命館大学国際平和ミュージアムの設立とともに館長代理(館長は、故・加藤周一氏)、1995年より館長、2008年より名誉館長。2006年4月より、立命館大学特命教授・名誉教授。2011年3月に退職し、4月、Anzai Science & Peace Office(略称:ASAP)を創設、科学教育および平和創造に関する多様な活動に取り組む新たな体制をスタート。専門は、放射線防護学、平和学。
著書に、『放射線技師のための数学』『放射線技師のための物理学』(放射線取扱技術研修会)、『日本の原子力発電』(新日本出版社)、『原発と環境』(ダイヤモンド社)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『地球非核宣言』(水曜社)、『中性子爆弾と核放射線』(連合出版)、『クイズ反核・平和』『科学と非科学の間』『放射能そこが知りたい』『原発そこが知りたい』(かもがわ出版)、『「がん当たりくじ」の話─国境なき放射能汚染』(有斐閣)、『語り伝えるヒロシマ・ナガサキ』全5巻(新日本出版社、第7回学校図書館出版賞)、『語り伝える沖縄』全5巻(同、第9回学校図書館出版賞)、『語り伝える空襲』全5巻(同、第11回学校図書館出版賞)、『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞社)、『霊はあるか』(講談社)、『だます心 だまされる心』(岩波書店)、『だましの心理学』(PHP研究所)、『放射線と放射能』(ナツメ社)、『日本から発信する平和学』(法律文化社、池尾靖志氏と共編著)など多数。

「2011年 『家族で語る食卓の放射能汚染』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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