東京タクシードライバー (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 168
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618481

感想・レビュー・書評

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  • 装丁が綺麗。確かに重松清が好きそうなやつだ。本編よりも長いあとがきのほうが印象に残った。パニック障碍当事者の生々しい闘病エッセイを読んだのは初めてかもしれない…

  • タクシードライバーってのは生きざまで、より所で、ため息なんだな。狭い空間の中、他人と同じ空気を吸い、同じ道を行く。ゆっくりと着実に、お気に入りのスピードで。目的地に到着後「ありがとう」と言える人間でありたい。そして、「こちらこそありがとう」と言える人間でもありたい。

  • [いろいろある街の,いろいろある職で]ありとあらゆる背景を携える人間が集う東京で,タクシードライバーとして働く人々を対象にして行ったインタビューを基にした作品。著者は,『東京湾岸畸人伝』でも知られる山田清機。

    短編集的なつくりになっているのですが,登場してくる人々が語る全ての話に哀愁と溶々たる感覚が漂い,なんとはなしに良い一冊でした。タクシーに乗るというちょっと贅沢な体験が,本書によってさらに楽しみになること間違いなしかと。

    〜「旦那,来年はいい年にしましょうよ。がんばってさ,来年こそいい年にしようよ」〜

    本書の「長いあとがき」も読み応えありです☆5つ

  • フィクションなのかノンフィクションなのか色々な人生があります

  • 27冊目。

  • 人間の強さと切なさが詰まった一冊。
    タクシー運転手は小さいときになりたいと思った職業の一つ。だからわたしは乗車のたびにいろいろとお話しさせてもらう。ドラマがたくさんで楽しいものだ。

  • 様々なタクシードライバー、およびタクシー会社経営者にインタビューしたのをもとに紡ぐノンフィクション。波乱万丈な人、様々な客の群像、タクシー業界にかける思いを垣間見ることができる。/この業界に入ってくる、特にいい大学出た人はこの仕事を見下してることが多い。けど、この業界に入ったからには不合理を耐えしのばなければ。耐え忍べば自ずと道は開ける。短期は損気。/タクシードライバーの仕事はロジックと直感の組み合わせによって勝負が決まる。/どんな会社だって、自分から将来こういうことがやりたいから、こういう勉強をさせてくださいと打ち出せないとダメですよね/一度会社を出てしまえば、一人だけの世界、気楽なもの/100%アウトっていう人生はない。世の中本人にはどうしようもないこともある。それで差別をする人が大嫌い/"どんなに正しいことを主張しているつもりでも、人を殺しちゃいけない。敵も味方も、みんなを生かさなくちゃいけない。いいか、味方だけじゃなくて、敵も生かさなくちゃいけないんだ。だから、俺は多神教徒なんだよ"

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著者プロフィール

ノンフィクション作家

「2019年 『パラアスリート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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