- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022619648
感想・レビュー・書評
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本書、前半は「日本語の作文技術」のダイジェストであり、後半は日本語に関して著者の思うところ(方言=生活語が差別され消えていくことへの嘆き、植民地用語=家畜語の氾濫への憂い等)を綴った各種の文章をあつめてたものになっている。
前半は、作文技術のよい復習になった。後半も、著者の強烈な主義主張の部分はともかくとして、内容的には賛同できる部分が多かった。
著者が見出だした日本語の語順に関する原則(長い修飾語ほど先に、句を先に)、及びテン(読点)に関する原則(長い修飾語が二つ以上あるときその境界にテンをうつ、語順が逆になったときにテンをうつ)、肝に銘じておきたい。
本書に引用されているフランシス=ベーコンの言葉「人は読書によって知識が豊富になり、会話を交わすことによって能弁になり、書くことによって正確になる」、なかなか含蓄があるな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※再読
プロジェクトでなんか上手くいかないと感じるときは、①答えるべき問いがそもそも違う、②(問いに対する)メッセージが研ぎ澄まされていない、③メッセージの伝え方が良くない、の3点だと思います
この本は(②・③)の処方箋として、事あるごとに読み直しています
文章の修飾の順序で、これ(以下)はあまり意識しておらず、、、反省
・大状況から小状況へ、重大なのから重大でないものへ
以下については改めてメモ
・修飾する側(かかる文)とされる側(うける文)を意識
– 節が先で句が後
– 長い修飾語が先、短い修飾語は後
・かかる言葉と受ける言葉をできるだけ直結する
・順序は
– 長い方を先に
– 句や連文節を先に
– 大状況を先に -
知財クラスタで一時期というか定期的に取り上げられる本。と思ってたら違ったかも? 実戦ではない方だったか。
知財クラスタにとっては前半がミソなのでしょうね。
後半は、言語に対する著者の自論や批判。
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日本語の作文技術の方だけで十分な気がします。内容の半分は文章を書く専門的な人向けです。