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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022630148
感想・レビュー・書評
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西洋の書物の歴史を、読みながら改めて整理する。
どんなものでもそうだけれど、そのものがその形になるには
必ず、意味と、そのかたちに至った段階的な経緯がある。
私は本に興味があるので、本の発展の経緯をみることで
本以外のものにも共通する、もののかたちの発展の仕方の本質のようなものを感じることができるように思う。
今回新たに認識したのは、ヨーロッパにおける製紙技術の発展が
地域によってだいぶ時間的な開きがあったのだということ。
父がスペインで紙を買ってきてくれたときに、スペインにこんな紙文化があったのかということに驚いたが
他の地域に比べるとスペインでは100年も製紙術が伝わるのが早かったそうだ。
あとはギャルドブランシュの役割について。
そう言えばちゃんと考えたことなかったなーと。
今回、歴史をたどる中で、仮綴じ本を表紙も残して
美しく飾られた革の表紙と何枚もの白紙に保護されて
製本したものを思い浮かべてみて
ずーっと長い間いまいちピンと来ていなかった
西洋の製本の、なんでそんなことしてたん?ていうような
習慣的な意味合いに、自分の中でなんとなく
少ーし輪郭がはっきりしたように思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示