例外小説論 「事件」としての小説 (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630414

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】「例外」は普遍性と個別性との間の不均衡から生まれる。小説においても例外状況は現出し、多くの優れた「例外小説」がある。筒井康隆から円城塔、舞城玉太郎、伊坂幸太郎まで、二項対立と分断を脱却し「小説」の本質に迫る、文芸批評の新しいかたち。

感想・レビュー・書評

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  • 文学は特別でない人に対する救いのために存在するという
    鹿島田真希の考え方は作品を読んでも感じる。
    才能を持ってしまったが故の苦悩を描く作品も好きだけど、
    寄り添ってくれる優しさがある。
    ほかの作家も含めて読みたい本が増えた。

  • 「例外」と呼べる小説群を広く、ちょっと深めに取り扱った書評であり解説でありブックガイド。

  • 文学

  • 2018/10/8購入

  • 序文を読んで一本の長い論考なんだと思ったら、文庫解説や書評をまとめた本だった。途中までそれに気づかなかったのは、確かにその序文で言うような「例外小説」を取り扱った書評が多く一種のカラーがあるからだと言えるが、「なんだただまとめただけの本だったのか…」と気づいたときはがっかりした。序文でちゃんと説明すべきでは?
    文庫解説などで一部容赦ないネタバレもあるので注意。ただ解説を読んで面白そうだなと思う本も多くあった。現状それらに手を出せるのはかなり先になってしまいそうだが…。
    巻末に納められた「はじめての小説論」に関しては、著者の主張にほとんど賛同することができなかった。

  • 佐々木敦「例外小説論」
    http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17774 … 読んだ、おもしろかった!筒井康隆、円城塔、伊坂幸太郎、阿部和重、桐野夏生、保坂和志などなど30もの作品を取り上げて、作品毎に例外の定義説明がある。メジャー/マイナーの対比ではない。小説とは何か(つづき

    ジャンル分けできなかったり実験的だったり小説の通念からはみ出ていたり、例外の理由も作品ごとに異なる。だからこその例外。堀江敏幸の本を読んだときのように、扱われている全部の作品を読みたくなる。いい人見つけた。そういえば堀江敏幸もこれは小説なのエッセイなの?思う作品があるなあ(おわり

  • 佐々木敦「例外小説論」http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17774 … 読んだ、おもしろかった!筒井康隆、円城塔、伊坂幸太郎、阿部和重、桐野夏生、保坂和志などなど30もの作品を取り上げて、作品毎に例外の定義説明がある。メジャー/マイナーの対比ではない。小説とは何か(つづき

    ジャンル分けできなかったり実験的だったり小説の通念からはみ出ていたり、例外の理由も作品ごとに異なる。だからこその例外。堀江敏幸の本を読んだときのように、扱われている全部の作品を読みたくなる。いい人見つけた。そういえば堀江敏幸もこれは小説なのエッセイなの?思う作品があるなあ(おわり

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著者プロフィール

佐々木 敦(ささき・あつし):1964年生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化の諸領域で活動を展開。著書に『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、『ゴダール原論』(新潮社)、『ニッポンの文学』(講談社)、小説『半睡』(書肆侃侃房)ほか多数。


「2024年 『「教授」と呼ばれた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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