ミッドナイト・コール (朝日文庫 う 5-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.56
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本棚登録 : 145
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022640109

感想・レビュー・書評

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  • 2021 11/18

  • この人のエッセイ好き

  • 上野千鶴子のエッセイ集。
    多彩な顔を持っていることに驚く一冊。

    なんとなく人間離れした感じを抱いてしまう著者だが、実は同じ感覚をもっている(まぁ、あたりまえだが)んだなーと親近感もわく。その中にキラッと光る鋭さがあるのもまたいい。

    (まっちー)

  • 目の前の用には立ちそうもない私語を学ぶというとてつもないぜいたくに、目前の必要に追われてその日暮らしをしていたわたしは青ざめた。

  • わかりやすい文章で書かれたエッセイ。男と女は社会的に作られるものなのだということがよくわかる。
    男は男の、女は女の世界で生き、お互いに交流を持つこともなく別々の世界で成長し大人にならざるを得ない社会が垣間見える。
    そこに隔たりがあることにさえ気付かない人、何の疑問も感じない人たちがいるということも事実だろうと思う。

  • 上野千鶴子のミッドナイト・コールを読みました。上野千鶴子が朝日新聞に連載したエッセイ集でした。上野千鶴子といえばフェミニズムの難しい本が多いので、攻撃的な論戦を好む人なのかな、と思っていました。ところが、このエッセイを読んでみると、とても頭はいいということはあるにしても、ごく普通の女の人なんだなあ、と感じられました。「私は親に愛されて育った。親が私にくれた得がたい贈り物と思っている。」という文章を読むと、私はちゃんとそういう風に子供たちに思われるように育てることができただろうか、と思ってしまいます。古い価値観で女性が抑圧されていた時代から、現代のように女性が解放された時代になりました。ところが、新しい価値観が確立しないまま、古い価値観が壊されてしまいました。男性も女性も自分のエゴを主張するばかりで、それに対応する責任を引き受けない風潮になっている、と苦い思いが書かれていました。このエッセイが書かれたのが20年前ですが、そこから20年で日本の状況はどう変わったんでしょうか。

  • 強く優しい上野先生は
    私の憧れのひと。
    普段カチカチに理論武装している先生の本音がわかる

著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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